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すべての工具メーカーに対して、まるで研削盤を見たことがないかのような訓練をした理由と、電気自動車が切削工具の終わりとなるかに関するFacet Tools のコメント

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個人情報保護方針

Facet Precision Tools 社の社長 Jeremy Bunting 氏は、切削工具業界で育ち、若い頃から実践教育を受け、この経験を生かして自分のビジネスをスタートしました。それは最新製造センターの展開から、Facet 社の評判を高めたり、広めたり、切削工具作りに情熱を燃やす優れた技術を持つチームの育成まで、Jeremy 氏は成功への基盤を築きました。 


   
 

特別なもの、それはコミュニケーションと信頼がもたらす関係

会社を設立した時、私たちはその品質で知られる会社になることを望みました。当初から、単に市場に参入して、何かしらの製品を市場に投入し、何が上手くいくか探るのではなく、高品質の工具を提供するメーカーという評判を確立しようと試みてきました。特定の工具を製造したり、市場に参入したり、特定のものに近づいたりするためのアプローチは慎重に行いました。時間が掛かったとしても、こだわり過ぎだとしても、慎重に行動するように心がけています。

同様に重要なのが、納品や業務サポートを通じたお客様との対応も非常に重要です。 これらは当社の経営理念です。まず耳を傾け、お客様が作ろうとしているものが何なのか、彼らのニーズを正しく理解できているのかをじっくり判断します。そして、製品をどのように改善できるか、アドバイスできることはないか検討します。この要求を形にして、お客様に確認していただきます。

航空宇宙の世界でよくある誤解は、標準工具の必要性です。航空宇宙分野で使用する工具には、さまざまな長さや直径、用途が要求されます。加えて、かなり厳格な精度が求められます。例えば、ヨーロッパの航空宇宙の分野では、ミクロン単位で測定できなければなりません。さらにさまざまな方法で、さまざまな素材に穴を開ける必要があるのです。さまざまな素材に対応しながら、同時に製品を品質基準に適合させるのは至難の業です。
 


職人チーム作り

特殊工具を作る作業は、職人的な部分を刺激するものだと思っています。同じ日は二度とありません。自分の仕事にプライドを持ち、作業内容は正しかったか、本当にこれを生産していいのか。だからこそ私たちは、情報を学び、成長し、吸収する能力を持った柔軟な考えのできる人材を求めているのです。

工場では、それまでに研削マシンを見たことがない人同様に徹底した訓練を行います。製造および測定機器を理解するのに必要な基本のノウハウを構築するために時間を投資しています。先ほど話したとおり、私たちがいるのは全く同じ工具はふたつとして存在しない特殊な分野です。つまり、事前に書き込まれたプログラムを持ち合わせていないのです。

工具メーカー最大の特徴のひとつが、細部へのこだわりだと思います。いくつの部品が製造できるか、いかに早く製造できるかなど、生産性の向上に過剰な投資をする人が多くいます。当社では工具の品質を第一に、そして生産性を第二に考えるように教育しています。そして、これらの品質への期待に応えるには、細部までこだわる必要があるのです。

工具メーカー最大の特徴のひとつが、細部へのこだわりだと思います。いくつの部品が製造できるか、いかに早く製造できるかなど、生産性の向上に過剰な投資をする人が多くいます。当社では工具の品質を第一に、そして生産性を第二に考えるように教育しています。そして、これらの品質への期待に応えるには、細部までこだわる必要があるのです。

 
 


市場の動向 - 電気自動車が研削工具の終焉となるか

私の主観ではありますが、今の市場を見ていると、航空宇宙業界よりも自動車業界の方が競争が激しいと感じています。たぶん、航空宇宙業界の方がプロジェクト作業やサポート、チェック、お客様とのやり取りが必要になるからだと思います。自動車は、超精密加工に対応できる高品質工具を求めており、当社でも、その公差がたった数ミクロンというリーマを取り扱っています。この業界にとってもうひとつ注目されるのが価格です。

航空宇宙業界で複合材料の適用が増えるにつれて、PCD やダイヤモンドコート工具への需要も増加傾向にあります。例えば、ボーイング787 や A350 には、大量の複合材料が使用されています。これらは研磨性が高く、超硬工具を使用して複合材料を研削すると、最初はうまく機能しますが、摩耗曲線が非常に高く、150 個の穴をあけると、工具の摩耗が加速され、働きが鈍くなります。


このため、研削の動きや熱、バリに悪影響をもたらし、結果的にメーカーにとって問題となってしまうのです。その一方で、正規のダイヤモンドまたは PCD 工具を使えば、最大 1500 個の穴を開けることが可能です。これは、お客様にとって、生産性が高く、交換頻度が抑えられ、在庫としての保有も減り、長期間にわたって優れた品質を手にすることを意味します。


燃焼モーターがなくなり、モーターがなくなれば多くの切削工具の必要性がなくなる可能性もあります。これには、はたして電気自動車が他のすべての輸送手段にどの程度取って代わっていくかという疑問が残ります。個人的には、克服しなければならない多くのハードルがあり、市場が変化するにつれて他のチャンスが見出せると考えています。アルミニウムと複合材料の製造に関して言えば、より効率的な燃焼エンジンを実現するため、軽量化を図ろうとする傾向にあると感じています。


ニッチで特別な製品、つまりより特殊な工具の需要は常にあり続けると思います。これが、この業界に参入してよかったと感じている理由のひとつです。ガラスや炭素系複合材料、アルミニウムなど、素材変化に関しても、当社は、市場の動きを感じ取り、さらに変化に対応できる立ち位置にいます。私は、デザイン技術、現場の実力、製造能力を備えた素早い行動を可能にする Facet Precision Tools 社の基盤を確立してきました。材料に焦点を当てるのではなく、市場の変わりゆくニーズを満たすため、機械設備を整備・投資したり、私たちのノウハウをより深めたりすることができるのです。


Facet Stand at EMO 2019
 

20 11月 2019