ニュースレターを発行 2024年10月

ANCAの特許取得済みモーター温度制御（MTC）を導入することで、安定した高品質のタップを製造することができます。

現実の問題に対する革新的なソリューションというANCAの伝統を受け継ぎ、特許取得のMTCは、熱成長による不正確さとばらつきの問題に対処します。

現在、ばらつきと一貫性を制御するための主な解決策は、測定と補正です。この方法では、研削工具を測定し、研削中の機械の熱的・機械的変化を調整することができます。しかし、生産中の不正確さとばらつきの重大な原因を排除する方法があるとしたらどうでしょうか。そこで登場するのが、ANCAのモーター温度制御（MTC）です。

ANCAが特許を取得したMTC技術革新により、オペレーターは生産時のスピンドル温度を設定することができます。機械がこの設定温度を監視・維持することで、スピンドルの熱膨張による通常のばらつきをなくすことができます。

   

このユニークで革新的なソリューションをTapXに適用してみましょう。

ねじ山形成は、正しく加工することが最も重要なタップの特徴の一つです。ねじ山の逃げは通常、ねじ山上に10～20ミクロンの落差を伴います。ねじ山の品質と形状は、最終的な（切削または成形された）ねじ山の性能にとって非常に重要です。

ねじ切り加工は部品製造の最終工程であることが多いため、タップは重要な役割を果たします。他のすべての部分は完璧であるにもかかわらず、ねじ山が原因で部品を廃棄することは避けたいです。

例えば、山形は次のような影響を与えます： ねじ山の種類によって、荷重分布が異なります。高負荷の用途では、平坦な山形状など、特定の山形状による高い面接触に依存します。タップは、詰まったり折れたりすることなく、この大きな面積を形成する必要があります。

リークタイトネス：丸みを帯びた山形状など、特定の山形状は製造が難しい場合がありますが、ガスや流体環境において効果的なシールを形成するためには不可欠です。

ねじの噛み合い： V字型のねじ山は、ねじのかみ合いを高め、高い精度を提供します。一方、テーパー形状の山は、摩耗を減らし、耐久性を高めるだけでなく、迅速かつ容易な組み立てに適した環境を提供します。
 
また、多くのタップメーカーは、特定の顧客や業界向けに特性を実現するため、独自の特殊な山形設計を行っています。ANCAのTapXが輝くのはこの点にあります。

上記で述べたように、クーラント圧力を下げることは、より制御された操作のための条件を作り出す一つの鍵です。しかし、MTCは制御された製造環境を調整・維持することで飛躍的な進歩を遂げます。

   

ANCAの豊富な経験から、スピンドルの熱変動が工具の寸法精度のばらつきにつながることが分かっています。OD仕上げ加工は、特にこの影響を受けやすい加工です。MTCを使用することで、バッチ全体のOD一貫性が大幅に向上します。

MTCで生産環境を制御することで、タップの精度、品質、仕上げが向上し、以下のメリットが得られます：
 

• ねじ山の品質と表面仕上げの向上
• ねじのかみ合いと耐荷重性の向上
• ねじ摩耗と耐久性の向上
• 切削抵抗の低減と寿命の向上

詳細については、www.anca.comをご覧になるか、お近くのANCA支店までお問い合わせください。

 

8 10月 2024