ニュースレターを発行 2024年2月

ANCAは50年にわたり、研削盤、モーションコントロール、製造ソリューション用ソフトウェアなど、ほぼすべての技術を社内で設計・製造し、顧客に完全なソリューションを提供してきた。

ギア・ソリューションズ編集部 ケネス・カーター 記


ターンキー・ソリューションは、多くの歯車製造会社にとって必須であることが多いため、この重要な機能を提供できる確立された専門家と取引することがより重要になる。

半世紀にわたり、ANCAを支える革新的なチームはまさにそれを実践してきた。

「私たちは研削盤を提供するだけで、お客様をほったらかしにしているわけではありません。パワースカイビング製造のためのターンキー・ソリューションと、それ以上のものを提供しているのです」と、ANCAのGCXプロダクト・マネージャー、ヴァディム・ザイザーは言う。
 
ANCAは、プロジェクトとアフターセールス管理に先進的なソフトウェアを使用しており、これはグローバルに事業を展開する企業にとって理想的なものである。

「ギアカッターについて、ANCAはGCXで製造する最初のワークから顧客のニーズを満たしたいと考えています。「複雑なテーマであるスカイビングカッターは、シンプルな工具設計と短時間の機械セットアップに分解されなければなりません。パワースカイビングは、10年前に歯車製造市場に参入したときのようなエキゾチックなものではもはやないはずです。"

革新的なソフトウェア

ANCAはescoと提携し、ギヤカッター設計用ソフトウェアを提供する。円筒形と円錐形のシェーパとスカイビングカッタの設計が可能です。escoのPTMソフトウェアは、ピニオンタイプのカッターをパラメータ化し、技術モジュールを使用してスカイビングプロセスパラメータを計算するためのユーザーインターフェースを提供します。さらに、ヴァディム氏によると、フィージビリティ・スタディを実施することで、スカイビングが特定の作業に有効かどうかのソリューションを得ることができる。

「GCXでは、機械のセットアップ時間の短縮を目指しています。設計ソフトウェアからのデータを機械制御で使用することで、設計ソフトウェアに戻ることなく、機械上で刃物の設計を補正することができます。最初の部品は公差内にあることがモットーです。「ANCAの自動化ソリューションがあれば、夜間や週末のシフトを省くことができます。

統合歯車工具測定 - IGTM

「ANCAの統合歯車工具測定（IGTM）は、最先端の工程内測定で、完成部品が品質仕様の範囲内であるだけでなく、最初の部品が公差内にあることも確認します。「ANCAは、DIN 1829-2に規定された厳しい公差を持つピニオン型カッターの研削の課題を克服するためにGCXを開発しました。

そのため、ANCAはアフターセールスや機械のデモンストレーション、トレーニング、機器の耐用年数のサポートなど、グローバルなサポートに投資してきた、とヴァディムは言う。

「ANCAチームは、CNC研削アプリケーションを必要とする顧客に挑戦し、私たちはさまざまなアプリケーションのための新しいソリューションを見つけることに挑戦しています。
 
顧客とのコラボレーション

ヴァディムによれば、顧客の課題を解決することが、新製品を生み出すきっかけになることも多く、顧客のニーズを満たす新製品を市場に送り出すことが、ANCAの世界的な成功の重要な部分だという。それだけでなく、当初から顧客と協力することで、ANCAは顧客が期待する最終結果を得ながら、課題に正面から取り組むことができる。

「私たちは顧客のニーズに耳を傾けます。「ANCAは、アプリケーション・エンジニアと地域のセールス・マネージャーが、顧客の課題をその場で解決できるかどうかを学び、確認できるような、顧客のための特別なソリューションのための大きな知識を構築してきました。

解決策がすぐに見つからない場合、ヴァディムによれば、ANCAの専門家は特別な措置を要求することができる。それには、新しいソフトウェアや新しいハードウェアの開発、あるいは既存のマシンモデルを統合する別の方法を見つけることが含まれる。

「私たちは常に解決策を持って顧客にアプローチしています。
垂直統合

ヴァディムによれば、これはANCAの垂直統合の重要な要素である。

「社内の制御開発、社内のソフトウェア、そして社内で製造された機械があれば、機械ハードウェアのコンポーネントを、より少ないエンジニアリングの問題で実装することができます。

このプロセスでは、スクウェア・ワンからの完全な設計と構築が必要になることもありますが、多くの場合、ANCAは顧客のニーズを満たすために拡張可能な既存の設備とサービスを持っています。

半世紀の功績

50年の歴史を持つANCAが、歯車製造業界の発展に貢献してきたことは言うまでもない。1986年、ANCAはタッチプローブを開発し、1991年には機械オペレーターのための手動送りを開発しました。1998年にはCIM3Dシミュレーションソフトウェアを発表し、その後2014年にはリニアモータを発表した。2019年にはデジタルツールバランシングを発表した。さらに最近では、2020年にAIMS（ANCA Integrated Manufacturing System）が発表された。
 
ヴァディムによれば、ANCAは1974年にパット・ボランドとパット・マクラスキーによってオーストラリアNCオートメーションとして設立されたが、同社は当初から数値制御機械から発展してきた。1986年、ANCA初の4軸CNC工具研削盤がシカゴのIMTSに出展された。そして1989年、ANCA USAが設立された。


未来のオートメーション

ヴァディムによれば、ANCAが歯車製造のトレンドを先取りする革新的な方法に取り組んでいる間、卓越性の追求は間違いなく続く。つまり、自動化、専門化、クローズド・ループ製造、そして自動製造の課題を解決するために使用されるスマート・ソフトウェアが増えるということだ。

「ANCAには、製造業のデジタル化におけるソリューションを提供するための、従業員とソフトウェアの優れた基盤があります。「ANCAでは、ピックアンドプレース作業から、統合プロセス制御による消灯工場まで、製造自動化への強い傾向が見られます。安定した連続研削プロセスのために、ANCAは様々な自動化の課題に対するソリューションを提供することができます。"
ヴァディムによれば、ANCAが提供する機械やサービスよりも重要なのは、次世代の労働者と交流し、彼らが歯車製造の世界に参入する意欲を高めるという同社の使命かもしれない。

「ANCAは世界的に、実習生や大学から人材を採用し、ANCAで活気に満ちたやりがいのある職場を提供しようとしています。「ANCAは、オーストラリアだけでなく、世界中のさまざまなエンジニアリング部門に、すでに大きなエンジニアリング能力を有しています。私たちは、ANCAに入社してくれる熱心で賢い人材を求めています。素晴らしい職場です。やりがいがあり、最も重要なことは、アプリケーションが変化するため、決して退屈しないということです。工具研削盤やカッター研削盤だけではありません。あらゆるものが切削工具によって製造されなければならないため、幅広い用途、幅広い形状、特定の工具があります。さらに自動化が進むと予想されるため、ANCAはそのダイナミックな展開に対応するソリューションをさらに用意しています"
 
ギア・ソリューションズの許可を得て掲載
 

18 1月 2024