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2014年3月

レーザープラスは、ANCAのプレミアム工具測定製品です。マシン内に取り付けられている、完全自動のレーザープラス測定システムは、研削盤から工具を取り外さずに、レーザービームで切削工具の寸法を自動測定します。そして研削した工具の実寸と、必要な工具形状をソフトウェアが比較します。必要であれば、機械が工具に求められている公差に常に入るように、自動的に補正を行います。

TX7+ 工具研削盤上のレーザープラス(カバーなし)
プロファイル工具を自動的に測定&補正
ANCAは、レーザープラスの継続的な開発により、グラインドテックにて、プロファイル工具を対象としたレーザープラスの測定と補正能力を、TX7工具研削盤にて披露します。ANCAの業界をリードするプロファイル工具ソフトと統合されたレーザープラスなら、複雑なプロファイルを持つ、ネジレ工具の製造が可能です。しかも、オペレーターの介在や、別の高価な測定装置なしで実現できるのです。特にタービン業界でクリスマスカッターを製造するお客様にとって、この機能は興味深いものになるでしょう。
レーザープラスシステムは、生産量の多い工具においても測定でき、±0.002mm以内の精度を維持できます。エンドミルの場合、レーザープラスは工具の対角の刃(上下の刃)を測定し、絶対径を計算するため最高の精度を保証します。さらに、レーザープラスは、お客様のエンドミルの測定と補正も実行できます:
• 直線及びエキセントリック切れ刃の工具の外径(OD)(テーパー工具を除く)
• ボールエンドミルのボール部、およびコーナーラジアスのコーナー部
• ボールエンドミル、およびコーナーラジアスの公称半径

TX7+ 工具研削盤上のレーザープラス(カバー付)とプロファイル工具
無駄を最小限化
レーザープラス測定プロセスが完全自動化された事によって、不良品減少によるコスト削減をしながら、マシンとオペレーターの能率が向上します。
大量生産時のレーザー測定の頻度は、ソフトウエア上で設定します。これにより、最初から最後の工具まで、一貫して求められた公差内収めることが出来ます。
非接触
レーザープローブの一つの強みは、非接触測定であるです。工具と接触しないため、壊れやすい極小径工具などにも損傷を与えません。レーザーは、マシン内に設置されいますが、通常の研削過程に干渉しません。レーザーユニットには、制御されたエアブラストシステムがあり、クーラント、または異物が測定工程に影響を与えないようになっています。
検査結果は、レーザープラスとSPCが、直径6mmの工具を50本の連続加工において、正常サイズを維持することを示しています。±0.005mmの公差に対し、レーザープラスはCpk1.82実現しています。さらに、レーザープラスシステムなら、工具の振れについての制御と補正をも問題なく行えます。

グラフはレーザープラスの測定結果。 工具外径(OD)のCpk1.82を実現したことを示す。

主な利点
· セットアップ時間の削減
· 極小径工具の測定が可能
· 生産能率の向上
· 無駄の削減
· レーザー外径(OD)SPCサイクル
· 必要な調整を自動的に検出/実行
· 工具を損傷しない非接触
· 高価な外部測定機の必要性を低減
· 工具径の上下測定による精度向上
· 自動の工程中測定によるオペレーター作業時間の削減
仕様
レーザーユニットへの挿入可能最小・最大工具長:
最小 10mm ~ 最大 38mm
最小工具直径: 0.5mm
最大工具直径: 20mm
工具測定精度 ±0.002mm
現在、TX7+、TXcell、MX7とMX5工具研削盤に対応しています。
レーザープラスのパンフレットをダウンロード
15 3月 2014