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世界屈指のチェアメーカー FAMEG 社 - 切削工具の社内生産への投資により生産性を大幅に向上

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ANCA 社が、木工工具生産の完全オートメーションシステムにこれまで以上の適応力と能力をもたらす人気の FX シリーズ向けソリューションを設計      

 

 
FAMEG 社は、世界トップのチェアメーカーです。1881年に創設された FAMEG 社は、豊富な品揃えと品質へのこだわりと共に、世界のチェア市場をリードしてきました。ポーランドのラドムスコに本社を持つ同社は、800人の有能な生産チームを抱え、世界 50 か国にその販路を広げています。
 
FAMEG 社の販売責任者である Andre Bronowski 氏は、「椅子のデザインはファッションビジネスに似ています。魅力ある製品でなければならない一方で、使用に十分耐えうる強度が求められます。ポーランドはもちろん、ドイツやスウェーデン、スペイン、スイスなど、数多くの海外のデザイナーとコラボしています」と話しています。

「イス作りは簡単ではありません。まず、丸い板を用意して、これをカットしたり、木材を曲げたり、時には合板を作ったりします。そのため、これらの工程ではたくさんの切削工具が必要になります。カットしたら、イスを組み立てます。色を塗ったり、ラッカーを塗ったりして、完成品を作り上げるのです」

「2-3年前、私たちはすべての木工工具を社内生産することにしました。これが ANCA 社に相談するきっかけとなったのです。現在、生産には高い適応力と生産所要時間の短縮が求められます。だからこそ、この工程を自分たち自身で管理するべきだと判断したのです」

「さらに、自社製品の品質基準を高めるため、生産工程におけるすべてのステップを管理することにしました。  ANCA 社の FX7 の導入によって、すべての工具を自分たちで調達できるようになり、コストの削減を実現することができました。さらに他社に向けて切削工具を生産することも考えています」Andre 氏はこのように締めくくっています。
 

FAMEG 社の生産責任者である Ireneusz Idzikowski 氏は「ANCA 社の購入の決め手となったのが、切削工具の調達にかかる時間です。とにかく切削工具を早く手に入れる必要があります。当社の生産期限は非常に短く、そのため工具を早く調達できないと大問題となってしまいます」

「ふたつ目の理由は切削工具の種類の多さです。当社の生産には独特なサイズの特殊工具を必要とします。もちろん一般的な切削工具も使用しますが、ほとんどが特殊なものです。特別な工程で作られた特注の工具は常に完璧とは限らず、修正が必要なことも多々あります。しかしこれは工具本体というよりは使っているマシンの生産工程に応じて修正する必要があるのです。これをサプライヤーに送り直すのではなく、今は自分たちでリアルタイムに対応できるようになったのです」

「当社では、生産と再研磨の両方に ANCA 社の FX7 を使っています。生産面に関しては、このマシンにはロボットが搭載されていて、作業員に代わって、オートメーションシステムが工具を作ってくれます」

「このマシンによって、たくさんの生産に関わる問題を解決することができました。現在、当社では必要な時に切削工具を入手することができるのです。つまり在庫を持っているような状態です。これまでは不可能だった必要な切削工具をその時に作ることができるようになりました。生産面における仕事の質に大きな変化を与えてくれたのです」

「アフターサービスにも非常に満足しています。ANCA 社の技術サポートはさまざまな技術的問題解決の手助けしてくれます。誰に相談すればいいのかも理解しています。問題を抱えたままで放置されることもないのです」 Ireneusz 氏はこのように語ってくれました。


ANCA 社の特殊プロジェクトマネージャーの Duncan Thompson 氏は「FAMEG 社からは、ANCA 社に、FX 研削マシンをより高い適応力と能力を持つ木工工具の無人生産を可能にするソリューションにカスタムできないかという相談を受けました。FAMEG 社との協力によって、木工用切削工具業界で事業を展開する企業にとって理想的なマシンパッケージを開発することができたのです」と話しています。

「当社の手ごろで非常に使い勝手の良い FX 7 マシンで使える特殊工具システムを開発しました。これによって、FX7 の内蔵ロボットと専用の設備によって、幅木や窓枠を作る際に使う木工用刃先や家具や入れ子式フラットパネルに使うくり抜き機やドイルのような回転シャンク工具を使う自動生産システムを簡単に切り替えることができるようになっています」

FX7 には工具とホイールパックを交換するためのロボットが搭載されており、FAMEG 社によって欠かせない 1 台となっています。  このマシンには、フラットな形のブレードと円形シャンクくり抜き機をそれぞれ固定できるシステムが搭載されています。この切り替えにかかる時間は、15分未満となるように設計されています。無人生産をサポートするため、新しいロボットヘッドはホイールパック (最新研削マシンでは 6 1台まで) の交換だけではなく、ロボットツールを変えることなく、ブレードや円形シャンクくり抜き機をセットアップできるようになっています。  所要時間 30 分未満で、ブレードを使った研削セットアップからくり抜き機セットアップにマシンを切り替えることが可能です。  

ブレードの形や圧縮エンドミル、一般的な形のくり抜き機やドリルのプログラミングなど、さまざまなタイプの工具生産は専用のソフトウェアパッケージがサポートしてくれるようになっています。   これらすべての研削プログラムは、ANCA CIM 3D パッケージを使うとオフラインでチェックすることが可能なので、1本目の工具から期待とおりの品質を作り上げることができるのです。

21 5月 2021