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ANCA の CPX Linear に搭載されている最新モーター温度コントロールシステムが実現する優れた温度安定性と正確な工具ブランクの研削

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切削工具メーカーにとって、工具カッター研削盤で研削する前の工具ブランクの準備は非常に重要な工程となっています。誤差をなくして正確なブランクを作ることでボトルネックが減少し、研削盤での工具仕上げに費やす時間を制限することが可能です。

 


正確な工具ブランクを研削する際に起こり得る温度変化に対応

研削する際、時間が経過しても機械温度を一定に維持することは、完成部品のミクロン単位での精度を確保するには非常に重要となっています。研削時、スピンドルは多くの温度変化を受けることになります。この温度変化に対処し、温度の不安定性を減らすため、ANCA 社では、研削用と仕上げ用スピンドルにモーター温度コントロールシステム (MTC) という最新機能を CPX Linear に標準装備しました。

この MTC (特許出願中) は、スピンドルの温度を監視し、オペレーターが設定したスピンドル温度に維持することで、スピンドルの軸方向の伸びを最小限に抑えることが可能となります。これにより、CPX の精度が格段に上がり、さらにブランクの寸法変化を抑えることで、安定した結果をもたらします。現時点では、CPX マシンは一定時間、予熱する必要がありますが、この予熱にかかる時間はより短縮され、スピンドルの伸びを減らします。MTC の優れたポイントは、このシステムがもたらすメリットを実現するのに追加部品を必要としないことです。スピンドルのドライブファームウェアに組み込まれたスマートアルゴリズムが、稼働しているスピンドルのモーターを一定温度に維持するのです。

 


MTC の安定した動作温度が生産性と品質を高める

研削時に RPM と負荷が変化した場合でも、この MTC がスピンドルの温度を一定に保ちます。例えば、工具ブランクを研削している時や大量の材料を取り除く時は、荒加工用スピンドルが熱くなることがあります。しかし、この MTC を使うことで、スピンドルの温度はオペレーターによって設定され、最適なパフォーマンスと研削状態となるように管理されるため、この熱はもはや問題ではありません。熱安定性の維持は機械エネルギー効率を高め、工作機械のランニングコストの削減へつながるのです。

CPX マシンは、すばやく熱の安定状態を確保するので、生産活動をすぐに開始することが可能で、結果的に、生産性の向上とダウンタイムによるコスト制限を実現します。  さらに製品の整合性が高まることで、工具ブランクの品質が上がり、誤差により廃棄されるブランクを減らすことができるのです。

ANCA 社の生産マネージャー Simon Richardson 氏は、「MTC は、研削時の機械の温度が一定に保てるように『段階的変化』を実現し、ユーザーによりこれまで以上の処理管理を可能にするこれまでにない全く新しい製品です。現在の市場で最も正確で熱安定性を実現したブランク研削盤が、ANCA 社の MTC を搭載した CPX Linear なのです」
 
 

13 3月 2020