ニュースレターを発行
2019年3月
3次元の工具シミュレーションから、サイクル中の砥石ドレッシングと測定まで、カーベックスは推測する必要性を削減し、新しいANCA工具研削盤で複雑な幾何学の工具でも、簡単に加工できる
ナイジェル・ホールステンが2000年4月1日にCarbexを創立した時は、エイプリルフールの日であっても起業家本人は本気でした。豊富な工具製造経験と、それに見合うだけの意欲を持ち、ウェスト・ミッドランドにある当社をあれから勢いよく最長させました。会社の次の成長期の基礎となるのは、ANCAのFX5 Linear工具研削盤。MTDCNCは詳しく聞くために、ブライアリー・ヒルの当社を訪れました。
創業から18年が経った現在、カーベックスは能力もサービスも成長させ、今ではステップドリル、カウンターボア、カウンターシンクドリルから、特殊または標準のミリング工具まで、そして顧客のドローイングに合わせた工具製造や完全な再研磨サービスを含めて、非常に広い範囲のサービスを提供します。複雑な幾何学の工具の製造を熟せ、他社が避けたがるような挑戦の多いプロジェクトでも頼める会社として、評判が高い。Carbexはミッドランド地域において評判もクライアントベースもしっかり作ることに成功しています。
会社の現在の位置について、ナイジェル・ホールステンはコメントしました：「我々が受ける仕事は、大体課題と挑戦のある内容が多い。公差が狭くなる一方で期待も高くなり続けているため、テクノロジーへの投資は、避けて通れない道でした。」
そのテクノロジーへの投資の一貫として、ANCAのFX5 Linearが研削加工工場に最近届きました。その選択についても、ホールステン氏は語りました:「ANCAを購入した理由はたくさんあります。まず、会社のセットアップが気に入っている。ローカルであれば、もしも問題は発生した時はすぐに駆け付けて解決方法を見つけてくれると思います。もう一つの理由は、我々はスペースが限られているので、マシン自体の設置面積が小さい事。しかし何よりも好印象を受けて、決め手となったのは、その驚くべき柔軟性！」
ホールステン氏はANCAのマシンが素晴らしい投資となった理由を説明しました。「本当に賢いマシンなのです。今までなん時間も苦戦したような工具でも、このマシンならその工具ように普通にプログラミングできるソフトウェアが揃っています。天才とした言いようがない。」
従来のプロファイリングフォーム工具を見ながら、ホールステン氏は話しました:「フォーム工具の裏側にクリアランス角度がある場合、古いタイプのマシンではプロファイルツールとDXFファイルを使用して、成功するまで何時間もかかっていました。今はプログラム内でサイクル中にできる。シミュレーションが、工具を作る前にどう出来上がるか見せてくれるので。それは今までにない特徴です。」
新しいANCAマシンのプログラミング機能についても語りました：“これと従来のやり方の大きな違いの一つは、以前推測しながらコントロールパネルで行っていたプログラミングの業務は、今ノートコンピュータで行っている事です。」
ソフトウェアシステムについて、ホールステン氏が振り返ります：「突然グローバルセールスのアンケートに答えを提出してみたのです。そのヨーロッパ部門に優勝して、その賞品はソフトウェアの二つの部分：セットで使える３DシミュレータとToolDraftパッケージでした。3Dシミュレータはノートパソコンにあり、そこでオフラインの工具プログラミングを行って、加工を開始する前にある程度結果が分かるようにしています。それと今までなかった衝突チェック機能が付いています。今ではそれなしでは仕事になりません。」
ANCA FX5 Linearのインストレーションについて、ホールステン氏は振り返ります：“インストレーションのプロセスは驚きました。マシンはある月曜日の朝、ローローダーのマシンに乗った状態で届き、水曜日の朝までに、そのマシン初の有料の仕事が完了されていました。それから前に進むばかりです。これからは似たタイプのマシンを増やして、トレーニングも充実させ、チーム全員がビジネス全体に対応できるようにする考えです。それは最終的な目的ですが、現在は新しいマシンは一台だけなので、チームはまだ他のマシンツールントレーニングしか受けていない状態です。”
新しいANCAマシンの主なフィーチャーについて、“砥石の準備方法は特に気に入っています。昔はドライドレッシングで、測定は全て手動でした。個のマシンでは、砥石はサイクル中に、マシン内にある油でドレッシングされます。更に、砥石はプローブによって検証されます。工具を早く仕上げるためには、驚くほど大きな効果をもたらします。”
プログラミングの観点から、マシンが稼働している間に、工具をオフラインでプログラミングできるのは、大きな経費削減を意味します。プログラミングの所要時間は20分から、工具の複雑さによって1時間以上かかるものもあるので、このマシンとソフトウェアは時間と労働力を大きく削減。
“マシンは速くて、効率的で加工中の音まで、良い響きです。工具の品質と表面仕上げが明らかに向上しており、この投資によって、我々は一段とレベルアップを実現できました”
30 5月 2019