View cart 0

ワークショップで最高の加工条件を作るためのアドバイス1~10

Read this in your language
  • 简体中文
  • English
  • Français
  • Deutsch
  • Italiano
  • 한국어
  • Polski
  • Español

ANCAのニュースを直接受信する

最新のアドバイスや技術のアップデートをもらう

Subscribe

個人情報保護方針

「研削盤はフェラーリぐらいお金がかかるので、それぐらい大切に扱いましょう」

 

ANCAの製品マネジャーであるサイモン・リチャードソンは、長年工具研削盤と仕事をしてきて、世界各国で何百もの工具ワークショップを訪れることもできました。異なった環境で業務する顧客と会い、様々な加工要件を経験する事で、研削盤の能力を活かせたワークショップをどのようにセットアップすれば良いか、ノーハウを身に付けました。


サイモン氏が話しました:「これらのアドバイスのほとんどは、オペレータの日常的な業務の中に含まれる内容ですが、重要な整理整頓業務を忘れないように、たまに意識するのもいいと思います。このアドバイスに従うことで、加工者はより質の良い工具を生産でき、生産性も向上し、故障が減り、マシンの寿命も延ばせます。」
 

1) 整理整頓の状況を維持

会社として、外とのやり取り一つ一つは、ブランドイメージを構築していくことになります。ワークショップも同じです。整理整頓された、ストラクチャのあるワークショップは、機材いつも取りやすい場所にあります。それにより、無駄な時間が減り、ものが見つからないということも避けられます。会社で5Sのプログラムを是非取り入れてみてください。驚くほど効果ありますよ。
 

2) 周囲温度およびクーラント温度を厳しく管理

正確な工具を生産するには、周囲温度とクーラント温度の差が一度以内にあることと、どちらの温度も安定していることは欠かせません。冷却器(チラー)を取り付ければ、正しい油温度が維持されるので、冷却器に投資する甲斐があります。
 

3) クーラントシステム・フィルターシステムは、高すぎると思っても、最高のものを

多くの会社は、クーラントシステムの重要性を理解しておらず、妥当な金額を投資したがりません。きれいにフィルターされらクーラントは加工パフォーマンスを向上させ、マシンも新品に見える状態で維持してくれます。質の良いフィルターシステムは更に、マシンの寿命とマシンへの投資に対するリターンを最大限可能にします。
 

4) 貴重なアイテムの扱いと保管は慎重に

コレットアダプタや砥石は高い場合が多く、良質な工具を生産するためには重要な要素ですので、慎重に扱い、きちんと保管する必要があります。適切な保管場所を用意することはこの高価なアイテムを守るだけではなく、在庫を目で確認しやすく、管理しやすい状況を整えることにもなります。
 

5) 砥石のドレッシングとコンディショニングは定期的に

頻繁に砥石のドレッシングとコンディショニングを行うと、砥石のパフォーマンスも工具の仕上げも向上し、より高い生産性を実現にします。磨り減った砥石を使うと、マシンの中心的な部品であるスピンドルへ余計な負担がかかってしまいます。
 

6) コレットは清潔で良い状態で維持する 

当たり前のこととも言えますが、私達が訪れてきた加工現場の中で、加工の際に先端(ノーズ)に傷が付いたコレットや、中に汚れがあるコレットを使用していたところは、驚くほど有りました。単純にコレットを長く使い込み過ぎている場合もあります。コレットは、消耗品であるという認識で、必要に応じて取り換える部品であると考えていただきたいです。
 

7) ブランクは良質なものを、指定の深さで正確にコレットに投入

「ロバから優秀な競馬は生まれない」という言い伝えがあります。それと同様、品質の良い工具を作りたければ、質の良いブランクから始める事です。工具を最大限、深くコレットに入れ込みたいのですが、ANCAの3D Cimulatorは自動的に最大の投入深さを計算してくれますので、間違えてコレットを削ってしまうことが避けられます。
 

8) マシンの取り扱い説明書を読むこと

新しいマシンを購入した際や、慣れていないマシンを扱うときは、マシンに付いているマニュアルを含めた書類を読むと、驚くほど勉強になり、無駄な時間を避けられます。お金のかかるような失敗も事前に予防できるのかも知れません。
多くの会社はお客さんの研削盤に対する理解を深めるた��にビデオも提供しています。ANCAでは週一ペースで工具加工のアドバイスをアップしています。見逃さないように是非 #ToolTipTuesday をANCAのインスタグラム、フェイスブック、またはリンクドインで是非フォローしてみてください。
 

9) マシン製造会社指定のメンテナンススケジュールに従うこと

毎週の終わりの方に、指定したメンテナンスを行い、マシンの清掃を行う時間を事前にスケジュールに入れることを薦めます。他のテクノロジー同様、問題の予防のためのメンテナンスは、長い目で見て、大きな価値をもたらせます。予期されない故障による修理と比較して、予防のためのメンテナンスは管理できるため、会社への影響は少なく済むのです。
 

10) マシンの空気サプライと電源は、マシン製造会社の指定に合わせること

空気品質とマシンの電源に関しては、製造会社の指定に従ってください。今まで見たケースでも、マシンのインストレーションの際に、いくつかの簡単なルールに従っていれば、お金のかかる故障が避けられたという状況は驚くほどよくあるのです。

 

26 3月 2018