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完璧な工具ブランク研削に究極の自在性をもたらす BlankX ソフトウェア

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素晴らしい作品は、完璧なキャンバスから始まります。素晴らしい工具にも完璧なブランクが必要です。正確な工具ブランクの研削は、精密な切削工具作りの中でも特に重要な工程なのです。

ピンチピールで工具ブランクを研削する際、多くの場合、ブランクには研削対象となるエリアが複数存在します。それぞれのポイントは異なる形状になっていて、さらに除去しなければならない素材の量も大きく変わってきます。ブランク準備マシン CPX Linear で使用する BlankX ソフトウェア 用 ToolRoom RN34 の最新アップデートでは、さまざまな研削モードやステップごとに除去する素材の量の設定機能など、複数の新機能が追加されました。すべての機能のプログラミングも簡単で、自由自在に工具ブランクを研削できるようになりました。

準備こそが成功への鍵

生産性を向上し、砥石ホイールの摩耗を減らし、サイクルタイムを短縮するには、ブランクを研削する前に、その方法を考えることが重要です。工具ブランクにはさまざまな形状があり、サイクルがスタートする前にすべてをしっかり計算しておく必要があります。この BlankX ソフトウェアを使えば、複数のサイズの形状を持った複雑なブランクも問題なく研削することができます。このソフトウェアでは、必要に応じて、ピンチピールを使った研削や粗加工、個々のステップの仕上げパスのみを行うことができます。 

また、形状ごとに取り除く素材の量を選択することも可能です。研削量は、スクエアショルダーのような形状に合わせて、半径方向 (直径上) または軸方向に適用されるようになっており、オペレーターは、ステップガイドに従い、ブランクの形状と部分ごとの研削量を設定できるようになっています。BlankX を使えば、たったの数分でゼロからブランクをプログラミングできるので、セットアップにかかる時間を大幅に短縮することが可能です。

エリアごとに異なる削り代を設定すると、ブランクの形状がオペレーション画面に表示されます。ブランクの輪郭が青、粗削り用砥石ホイールの研削パスが緑、そして仕上げ用砥石ホイールの研削パスが茶色で示されます。また、形状が正しいかをチェックするため、実際に研削する前に、2D シミュレーションを使って研削パスを確認することも可能です。

 
段になっている部分をプログラミングしている BlankX オペレーション画面。緑のラインが荒削り用の砥石ホイールの研削パスを、茶色のラインが仕上げ用砥石ホイールの研削パスを表しています。
 
段になっているショルダー部分に残る素材と研削パスを表示する BlankX 2D シミュレーション 
 

ピンチピール研削の際、ブランクは、粗削り用砥石ホイールと仕上げ用砥石ホイールの間に「ピンチ」され、仕上げ用砥石ホイールが少し遅れて (通常は 0.5 mm) 粗削り用砥石ホイールの後を追うように動作し、この粗削り用砥石ホイールが、仕上げ用に数ミクロンを残し、素材のほとんどを取り除きます。ユーザーは粗削り用砥石ホイールで残す削り代を設定します。ブランクの最終寸法を正確に仕上げるには、この数値がとても重要になります。仕上げ用砥石ホイールは素材をわずかに削り取るものであり、削り代が残りすぎていると仕上げ用砥石ホイールの摩耗を早めてしまったり、深刻なダメージを受けてしまったりすることがあります。BlankX ソフトウェアを搭載した CPX Linear の正確さと強さが、仕上げパスに適した削り代が残るように、正確な寸法安定性を実現します。 

ブランクの輪郭全体に同じ設定を適用させたい場合は、共通パラメータ (デフォルト設定) をお使いいただけます。粗削り加工と仕上げ加工の送り量ヘッドストックの回転数などの研削設定項目は、すべて研削量設定とは独立しているので、エリアごとに個別の研削設定を選択するか、ブランク全体に共通のパラメータを適用するかを選択することができようになっています。 

このように BlankX ソフトウェアの新機能が、使う人に並外れたコントロール性能と自在性をもたらしてくれます。さらに、CPX Linear を使えば、希望する研削計画を適用して、完璧な工具ブランクを数分で作成し、砥石ホイールの摩耗を最小限に抑えることができるのです。
 

13 7月 2021