ANCAは世界最高の精度と品質の切削工具を製造するためのプレミアム次世代マシンシリーズ MX7 ULTRAを発売します

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ナノメートル軸解像度を導入することで、新型MX7 ULTRAマシンの性能は、ボールノーズやコーナーラジアスエンドミルを含むあらゆるプロファイルのラインフォーム精度を+/-0.002mm以下に維持することを可能にします

2022年8月：新型MX7 ULTRAは、最高の精度と品質を持つエンドミルやその他の切削工具の大量生産を可能にしました。ミクロン単位のサイズは人間の目を超えるものですが、更に精度を上げマイクロメートルからナノメートルに移行したことで、ANCAは市場の切削工具に最高の精度と品質を与えることになるでしょう。新しいソフトウェア、ハードウェア、設計機能を組み合わせることで、表面仕上げ、精度、振れ制御を大幅に向上させ、1番目の研削工具から1000番目の工具まで一貫したバッチを実現します。

MX7 ULTRAの特徴:

ナノメートルコントロールシステム
新サーボ制御アルゴリズムにより、滑らかな動きを実現
システムおよび機械的アップグレードにより、剛性と硬度が向上
インプロセス測定、バランシング、振れ補正による安定した精度
モーター温度制御（MTC）-研削スピンドルの熱膨張を補正します。
業界をリードする切削工具の研削方法に関する専門的なトレーニングサポート

ANCAの共同設立者であるパット・ボランドは、「MX7 ULTRAは、精密機械設計における重要な開発であり、精度と工具寿命に対する業界の期待を一変させるものです。このような素晴らしい結果を達成できたのは、長年にわたってお客様と一緒に最高品質の切削工具を製造してきた豊富な経験があったからこそです。ANCAでは、より良い顧客ソリューションを見つけるために常に設計と革新を続けています。"MX7 ULTRAを開発したANCAチームをとても誇りに感じています。

「ULTRAは、まさに市場を変える機械と言えるでしょう。また、ULTRAはANCAの卓越した技術、業界に関する深い知識、そして研削における顧客体験の集大成なのです。」と、ANCAのMXシリーズとソフトウェア製品のプロダクトマネージャーであるトムソン・マシューは述べています。

競合他社とは異なりANCAは垂直統合型です。これはANCAチームが、制御および駆動システム、設計およびシミュレーションソフトウェア、マシン監視ソフトウェア等、ベースからキャノピーまでチーム独自のマシンを開発および製造できることを意味し、これにより大きな利点を提供することが可能です。あらゆるテクノロジーを所有することで、エンジニアと設計者は新しいソリューションの開発時にマシン全体を単一のシステムとして考えることができるのです。

「私たちは、精度と工具寿命の両方の点で、現在の市場標準を超えるプレミアムな切削工具の製造を可能とするテクノロジーを開発することを目指していました。そこで切削工具市場にとっては斬新なナノメートルの解像度を自社の軸に導入しました。実現化へ向けて、自社ドライブ用の新しいアルゴリズムを微調整または開発する能力があったため、結果としてANCAの垂直統合能力を示す好例となりました。」

「ボールノーズ、コーナーラジアス、樽形ボールノーズ、ダブルコーナーラジアスエンドミル等の切削工具は、金型、航空宇宙、発電などの分野で広く使用されています。表面仕上げの質、精度、揺れの問題は、全てのアプリケーションの性能と切削工具の寿命に大きく関与してきます。そのためお客様からは、100番目あるいは1000番目に作った工具が最初の工具と全く同じものになることへの確証を求められます。MX7 ULTRAは全ての顧客のあらゆる業種のニーズに対応するために、高品質な切削工具の製造を可能にしました。」

「約５０年間で習得した専門知識をもつANCAは切削工具分野のエキスパートであり、最良の研削方法を通じて、当社が持つ知識を伝えていきたいと思っています。ULTRAの経験の一環として、マシンによる生産の初日から高品質ツールの製造を確実にするため、お客様は熟練したアプリケーションエンジニアによるトレーニングとレクチャーを受けることができます。」

「高品質な工具を研削するためのプレミアムソリューションの開発には、長年の研究開発と卓越した工学技術を要しました。これは私のこの業界での25年間の経験の中で、私たちが達成した最も優れた革新の1つであり、切削工具市場を大きく変えるものになると確信しています。お客様にはこのプレミアムマシンで製造された切削工具の寿命と性能を大いに満足していただく自信があります。」とトムソンは言いました。

MX7 ULTRAの卓越した性能のハイライト

マシンのジャーク制御に沿った速度と加速または減速の制御力を強化： C-軸の剛性を高めるため、MX 7 ULTRAは直線軸と回転軸のナノメートルまたはマイクロ度の解像度、チューニングパラメータ、システムの強化および重要な機械的変更の開発などの組み合わせを行いました。

内部や外部障害に対しての超高速応答：ANCAの新設計サーボ制御アルゴリズムは、制御システムにおいて独自のアルゴリズムとナノメートル測定を使用することにより、軸の滑らかな動きを可能にしました。これにより、より精細な刃先を形成し、マイクロチップを排除することで、実際の材料の機械加工時の高効率化を実現しました。

サイクルタイムの向上と高品質な切削工具の生産性の向上：独自のアルゴリズムがマシン性能の鍵であり、更に卓越した追従性能を確かにします。また、複雑で難解、かつ高額な機械システムを使用しなくても、サーボシステムのULTRAパフォーマンスを実現します。

セットアップ時間とスクラップの削減： ANCAは、大量生産におけるバッチの一貫性を確かにするために最先端のソフトウェアを開発しました。LaserUltraはMX7 ULTRAパッケージの一部であり、大量生産の際のインプロセス測定やホイールの摩耗に対応した補正、他の外部変化を含めて、研削過程の一貫性と精度を維持します。そのアナログ機能は、ボールノーズやコーナーラジアスを含むあらゆるプロファイルのラインフォーム精度を+/-0.002mm以下に維持することに成功しています。

ホイールの寿命と工具の品質の向上：機械内部のホイールパックのバランス調整と振動モニタリングを行い、最適な研削位置とRPMに使用者を導くiBalanceソフトウェアによって、工具とホイールの性能の更なる最適化が可能になりました。正しく平衡されたホイールパックにより、卓越した表面仕上げを実現し、ホイールの振動が抑えられることからホイールの摩耗も軽減できます。

完成した工具品質の一貫性：MX7 ULTRAパッケージに含まれる主要な内容は、iGrindによるトータルな工具振れ測定と補正オペレーションです。エンドミルの回転中、各歯が加工品に沿った的確な同一の箇所にあたることが工具の寿命と効率的な切削のために重要となります。バッチ全体が0.002mmの許容範囲内であることを確保するために、バッチ内の全ての工具に測定と振れの補正が行われます。これは最初のエンドミルと最後のエンドミルが同程度優れていることを保証するものです。

安定したスピンドルの熱安定性 : MTCは特許申請中のイノベーションであり、モータースピンドルドライブハードウェアに搭載されています。MX7 ULTRA の監視されたスピンドルの温度は、スマート制御アルゴリズムによって積極的に管理および維持されています。機械のウォームアップ時間を大幅に削減することで、マシンが熱安定状態に達してすぐに生産をスタートすることが可能となり、生産性とマシンの稼働率が向上します。負荷や速度、クーラント温度の変化に関係なく、スピンドルの熱的安定性を長時間一定に保つことで、研削結果の寸法安定性が大幅に向上します。

研削後プロセス：ナノメートル制御を含む上記のすべての組み合わせの結果、より滑らかで精細な刃先と表面仕上げが可能となり、それは開先加工やコーティングの様なさまざまな研削後のアプリケーションをサポートします。適切に形成された精細な刃先は安定性が高く、工具が欠けることの確率を削減し、また、工具と加工品の間に起こる摩擦の増加原因となる表面の粗さを低減させます。