Flexi-Chuck コレットアダプターアセンブリ

Flexi-Chuck の役割は、ツールを保持・回転させつつ、OTCの位置ガイドに対してのコレットの位置誤差や、一貫性のないコレットクランピング、さらに自動／手動によるローディングによるズレなどの触れ精度に対する悪影響を防ぐことです。
 

Flexi-Chuck は、クランプ力を発生する内部バネを備えた、完全に独立したコレットアダプターです。Flexi-Chuck は、従来の牽引棒(ドローバー)を使用しないため、そのドローバーの悪影響が、ツール振れ精度に及ぶ可能性はありません。
 

クランプ力は、Flexi-Chuck アセンブリ内に積み重ねたディスク・スプリングから発生し、ツールをクランプするに十分な力を与えます。
 

ほかのシステムの場合、ドローバーとツールの位置合わせが正しく設定されにくいため、各々のセンターラインが異なることがあります。その結果、ドローバーが間違った角度でツールを引っ張り、ツールに振れが生じる可能性があります。さらに、剛性の高いドローバーに取り付けられたコレットは、ツールを過度に保持し、V型ステディによるツールの支持を有効に行えません。これはミクロン単位のレベルでは生じやすい現象です。
 

Flexi-Chuck の素晴らしい利点は、工具とそれを指示する内部コンポーネントの独立動作を実現し、ズレの可能性を吸収することです。ツールのガイドは、オーバーヘッドクランプアセンブリに対して、Flexi-Chuck のコレットが自由に追従することよって実現します。これにより、オーバーヘッドトップクランプシステムが、Flexi-Chuck のツールアラインメントの精度に影響することなく、ツールの振れを制御できます。

オーバーヘッドトップクランプ　－　ツール支持アセンブリ

オーバーヘッドトップクランプアセンブリの、このシステムでの役割は、工具の振れとアラインメントの精度を提供することです。
 

このアッセンブリは、ツールを支持し、軸方向と角度のアラインメントを提供する、剛性V ブロックで構成されています。OTCは、オーバーヘッドクランプで、ツールを精密Vブロックに押し付け、支持します。クランピングは、アセタールパッドの付いた剛性金属フィンガーにより、研削作業中のツールの回転によって起こるツールシャンクの損傷を、防ぐことを保証します。OTCは、高剛性ステディベッドに取り付けられ、ツールは空気圧アクチュエータによりクランプ／アンクランプされます。
 

異なるツールタイプやサイズに合わせ、オペレーターは空気圧でクランプ圧を調整できます。  

ソフトウエアによるセットアップ

ANCA の ToolRoom ソフトが MicroPlus の自動セットアップアシストを提供します。オペレーターは、このアシスト機能により、垂直、水平の両方向について、 Flexi-Chuck とオーバーヘッドトップクランプアのセンターライン設定が可能になります。

 

主な利点

• コレット面から50ミリの位置で測定した場合、工具の振れ精度3ミクロン以下
   
• 半径方向、軸方向共に振れを確実に除去
   
• 工具の手動／自動の両ローディングに最適
   
• 直径3～13mmの工具製造研削に理想的
    
• 容易なコレット取替え
   
•  無制限なマシン作業範囲
   

MicroPlus の互換性

現在、MX7、MX5、GX7と RX7工具研削盤に対応した MicroPlus を用意しています。 

画期的な新製品 MicroPlus の詳細は、最寄の ANCA 代理店にお問い合わせください。