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2020年7月
ポーランド南部の村マザンツォビツェを拠点とする N-Pol Cutting Tools 社は、7年前に輸出事業に踏み切るまで、地元で生産・販売を行っていた家族経営企業です。現在は、世界各地で工具販売を行っており、標準工具はもちろん、お客様のリクエストに応じて設計される特殊工具にも対応しています。
ゼネラルマネジャーの Agnieszka Białek 氏はこう語っています。「N-Pol 社では、超硬合金を使った木工工具、さらに、ローターとプロファイルナイフを製造しています。全生産の60%くらいを占めていると思います。数年前には、Alu Plus と Plex の製造を開始し、6 年前からは複合材料市場向け工具の製造も行っています。」
「うちでは、確かな認定を受けているヨーロッパの生産者から仕入れた超硬ロッドを使用しています。高品質ロッドのおかげで、問題なく生産活動ができており、お客様に高い品質の商品を提供しています。さまざまな種類の超硬があるので、寿命の長い工具が可能なのです。」
家具と木工産業は、ポーランドの一大産業のひとつであり、地元で生産活動を行っていた N-Pol 社にとって、これは非常に大きなポイントでした。会社の成長に伴い、生産能力も向上したことから、7 年前、輸出向けにこれらの工具を生産する決定をもたらします。
「当社は 25 年以上、この市場にいるからこそ、非常に優れた技術知識を持っています。うちは、工具の生産を始めてから、サービスをスタートしたので、当社には優れたノウハウと豊富な経験があるのです」と、Agnieszka 氏は話しています。
正しい仕事には正しいマシンとソフトウェア
N-Pol 社のオーナーである Krzysztof Noga 氏は、「6 年前に ANCA 社のマシンを初めて購入したのですが、ANCA 社こそが、私たちに最適な生産ソリューションであることを実感しました。すべての ANCA 社のマシンには自動ロボットが搭載されています。そのため、24 時間、年中無休で生産に使用しています。」と話してくさました。
同社では、監視の目が必要な特殊工具の生産は昼間行うと同時に ANCA 社の Management Suite を導入し、標準工具の生産に明確なメカニズムを取り入れています。これにより、所有するマシンのパフォーマンスをモニタリングしたり、生産やマシンに関するリアルタイムデータを取得して、これらの情報に基づいて作業改善を行ったりすることができます。今現在、N-Pol 社では、ソフトウェアの試験中ですが、夜間の生産時に起こり得る潜在的な問題に迅速に対応できることから、数多くのメリットがもたらされると確信しています。
Krzysztof 氏は、「ANCA 社のマシンには、私たちにとって最高のソフトウェアが搭載されています。新しい工具を作ることができるし、いろいろ変更することもできます。私たちにとって、ANCA 社のソフトウェアは、最高の選択なのです」と語っています。
さらに「最初に導入したのは、GX7 の標準モデルです。それ以来は、リニアモーターが搭載されているマシンを購入しています。標準モデルのマシンとリニアモーターが搭載された最新マシンの違いを実感しています。非常に安定したマシンで、さらに、ANCA 社から最近購入したマシンには、LaserPlus が搭載されており、レーザーがいい働きをしてくれていることを実感しています。品質面で非常に大きな進歩です」と話しています。
Agnieszka 氏は、ANCA 社工具研削盤の自動砥石コンディショニングシステムである AutoStick について「生産中でも問題なくホイールを洗浄し、効率的に生産できて、すべてを許容範囲内にすることができるので、最高のシステムです」と語っています。
高品質な生産を可能にするもう 1 つのマストアイテムが、研削工程中の工具を支える Pop-Up Steady です。「工具寸法に影響を与えることなく、一切振動のない状態で生産しています」と Agnieszka 氏は話しています。
一歩先のテクノロジー
「常に、新しいテクノロジーと共に一歩先を進むようにしています。これは非常に大きな事です。素晴らしいテクノロジーと優れたマシンがあれば、お客様に新製品を提供することができるのです」と Krzysztof 氏は述べています。
Agnieszka 氏は、工具製造業界の今後が、N-Pol 社にとって明るいものであり、「N-Pol 社は、立ち止まることなく、常に未来に多額の投資を行う企業です。さらに、工具の品質も優れています。うちの製品を大手メーカーやブランドの工具とも引けを取らないので、私は自社のツールを勧めることを恐れることはありません」
8 7月 2020