ニュースレターを発行 2017年7月

 オーストラリア最大の回転工具製造会社Sutton Toolsは、ANCA MX7のリニアモータ技術を使うことで、より高い品質の工具を作成でき、そのおかげで航空宇宙産業の市場シェアを獲得できました。航空宇宙市場に入るのにSuttonに必要だったのは、航空宇宙産業で使われる切削工具に、何を期待できるかの規定概念を破くことでした。

Sutton Toolsの輸出マネジャーのジェフ・ボイド氏はこのように話しました：「表面仕上げをどのように向上できるかという課題に注目し、そしてリニアモータの能力を活用する事で、顧客に大きな生産性向上をもたらす製品を製造する事ができました。我々のチームは今、チタンなどの高強度材で、工具寿命の延長とサイクルタイムの短縮を一貫して達成できるという素晴らしい結果を得ています。」

「新しMXリニアマシンを導入してから、切削工具の表面仕上げに大きな向上が見られています。この変化は従来のボールスクリュー駆動のマシンから離れ、リニアモータを選んだからこそ達成できたのです。ANCAのボールスクリュー研削盤も保有しているので、製品を直接比較ができますし、様々な砥石や研削パラメータで実験して、最高の仕上げを確実に達成できるようにしています。」

「表面仕上げの向上のおかげで、コーティング剤ののりも良くなり、顧客にとって重要な切削工具自体のパフォーマンスの更なる一貫性にも繋がっています。工具品質の安定化は、ダウンタイム削減と、お客さんが自信を持って生産の予定を立てるために欠かせない条件です。とにかく安定していればお客さんの一日が楽になります！」

「フランスのある会社が、競争相手ブランドの製品を買っていたのですが、私達がより上質な製品を製造してそのビジネスを勝ち取る機会に目を付けました。ある工具の表面の粗さを確認したら、リニアモータならより高精度な表面仕上げを実現できると考えました。テストを行い、予想通り達成できることが分かりました。今は、競争相手よりも質の良い製品を作っています。」

「私達の加工方法を検証するのに、光学三次元スキャンニング技術を使って、工具のすくい面と切れ刃の表面粗さを測定しています。これによって業界の世界クラスを保つように、品質管理ができています。」とボイド氏がコメントしました。

ANCAは、機械剛性の高い研削盤のメーカーとして業界での評判が定着しておりますが、それを兄弟会社のANCA MotionのLinXリニアモータ技術と合わせることが出来ました。リニアモータを使って加工された工具の切れ刃と表面仕上げは一貫して高い品質です。
LinX 円筒形リニアモータでは、工具加工の際のプリロードや剛性のロスがなく、反転誤差も避けられ、またANCA独自の制御アルゴリズムのおかげで輪郭加工でもより高い精度が保てられます。