ニュースレターを発行
2014年11月
LinX リニアモーター
なぜ円筒形状が最適なのか?


パフォーマンス
FX Linearのモデルは、X軸及びY軸の駆動にANCAのLinXリニアモーターを採用。リニアスケールと組み合わせて使用することで、高度な機械精度とハイパフォーマンスが達成できるため、高度な工具精度と素晴らしい表面仕上げという結果を得られます。機械的な接触部分を無くす事で、摩擦による機械的経時精度低下を避ける事に成功し、温度変化による影響もありません。LinXリニアモーターは速度と加速度が高いため、サイクルタイムを短くできるにも係わらず、より滑らかな軸動作を維持できます。
独自の円筒形状デザイン
既存のフラット型のリニアモーターを工具研削盤に使用すると、そのフラットである形状と工具研削盤に必要な要件により、いくつかの欠点が現れます。これらの欠点は、円筒形状にする事で解決可能なことが、ANCAの研究で分かりました。そこで、ANCAは新しいMX Linearシリーズ専用に、独自のデザインのリニアモーターを開発しました。

MTS 2014年にて展示されたLinXリニアモーター
高い信頼性
一つの利点は、新しいLinXモーターの磁束が円形であることにより、モーターはすべての永久磁石のN極、S極より推力を得られるため、一極だけのフラット型に比べえて、2倍もの効率が得られます。
円筒形状のLinXリニアモーターは、磁力の負荷だけしかからないので、マシンのレールに対して、とても優しいです。LinXは、特別に過酷な研削環境での動作に対して、耐久性の高い設計になっています。
IP67規格
IP67規格
LinXリニアモーターは、特徴的な円筒形のデザインで、IP67の保護等級で製造されています。これは、リニアモーターを研削粉から保護し、長寿命化に役立ちます。
追加冷却装置不必要
LinXは、同等のフラット型のリニアモーターに比べ、エネルギー消費が少ないです。そして、ボールスクリューシステムと比べ、同じ電力消費量で、より効率的に作動します。このリニアモーターは、マシンのベースに固定されていない為、必然的にモーターの熱が他の部品に伝わらず、マシンに対して熱の影響がありません。更に、低発熱であるため、LinXは専用の冷却装置が不要で、マシンの通常のクーラント装置を使用できるの為、設置面積および電力の低減が可能になりました。
MX Linear 工具研削盤
.jpg)

MX5 Linear
高品質がお手頃になりました
大量製造用に設計されたMX5 Linearは、多品種な工具を加工するための柔軟性を提供します。MX5 Linearは、研削盤と砥石軸を支える左右対称ガントリー構造等、最高級のMXマシンの中心的な機能を揃えています。工具中心線を均等に跨ぐガントリーによって、一貫性のある、正確な工具を製造するのに必要な高剛性が得られます。
新しいMX5はMX7で証明された剛性、安定性、正確さを持ちながら、より多くのお客様の手の届く価格になっております。
MX5 Linearは軸の駆動にANCAのLinXリニアモーターを採用。
- 砥石軸出力26 kW (35 HP)(最大)
- リニアスケールを標準装備
- 強さ、パワー、多様性を提供するコンパクトなマシン
- RoboMate、またはFastLoad-MXの自動工具ローダーが使用可能
- 2個の砥石パックチェンジャーを搭載(最大砥石数4/パック)
- 統合型ドレッサー(主軸上に搭載)を標準装備
- MX5 Linearは直径16 mm (5/8”)までの工具の研削に最適
MX7 Linear
次世代の製造マシン
ANCAのMX7 Linearは製造研削用に設計されたパワーフルで多様性のあるCNC工具研削盤です。精度の高い大量生産に耐えられる設計になっています。高出力な38 kW (51 HP) 永久磁石砥石軸が低い回転数において、高いトルクを提供しますので、 超硬の加工やその他幅広いアプリケーションに最適です。
MX7 Linearは、短いセットアップ時間で様々な生産量を取り扱える独自の機能を持った、タフで高能率な生産システムです。新しい円筒形状リニアモーターは、今まで以上の信頼性の向上と、優れた表面仕上げを実現します。
概要
- 砥石軸出力(最大)は38 kW (51 HP)
- MX7 Linearは、直径25 mm (1")までの工具の大量生産に理想的
- LinX円筒リニアモーターをXとY軸に搭載
- リニアスケールを標準装備
- 6個の砥石パックを有する砥石チェンジャーを標準装備
- RoboMate、もしくはFastLoad-MXの自動工具交換オプションが選択可能
- 統合型ドレッサー(主軸上に搭載)を標準装備
12 11月 2014