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最新テクノロジー

ANCA Motion SparX 放電ジェネレータ

ハイブリッド加工

9 kW 放電加工と研削の両頭スピンドル

完全オートメーション

生産性を上げる ANCA 社の FastLoad オートメーションパッケージ

EDG5: サイクルタイム表面仕上げを向上

この EDG5 は、PCD、超硬工具 (HM)、ハイス工具の製造と再研磨用に開発された、ANCAの高性能で低コストの最新ソリューションです。極小サイズから大型サイズの PCD ドリル、エンドミル、プロファイル工具のために考案された ANCA EDG5 は、ダイレクトドライブ方式放電加工・研削スピンドルを内蔵した汎用性に優れたマシンで、非常に高い柔軟性を実現します。
 
EDG (Electro Discharge Grinding:放電研削) プロセスを管理するため、最新のANCA Motion SparX 放電ジェネレータを搭載した EDG5 が、どんなに硬い素材でも最高レベルのサイクルタイムと表面仕上げを実現します。
 
ボールノーズやコーナーラジアス、ドリルとプロファイルサイクルを含む専用の PCD 放電加工ソフトウェアの最新 ANCA ToolRoom スイートを使うことで、ANCA 社の EDG5 は PCD 工具製造にワンランク上の価値を提供します。   
  • 製品詳細
    PCD (Poly Crystalline Diamond:多結晶ダイヤモンド) 工具は、主な切削基材としてダイヤモンドを使って、製造作業を行います。これには、従来のように刃先に沿って硬蝋付けされたインサートや、最近では静脈加工、シェブロン加工、フル PCD 丸型工具などがあります。硬度が非常に高い PCD 工具は、アルミニウム合金、プラスチック、金属複合材(CFRP、PRP、GRP)、グラファイト、木材、石材、ガラスなどの非鉄材料の切削における非常に摩耗しやすい用途に適しています。  従来の切削工具よりも工具寿命がはるかに長いので、ますます人気が高まっています。近年、PCD 工具市場は一般的な超硬切削工具市場の倍となる成長を遂げており、切削工具技術の最先端での飛躍を目指す工具メーカーにとって絶好のチャンスとなっています。
     
    ANCA Motion SparX 放電ジェネレータ
    新しい ANCA Motion SparX 放電ジェネレータは、ワイドバンドギャップのスイッチング速度を実現するため、最新の最高クラスの窒化ガリウム (GaN) 半導体パワーエレクトロニクスを活用しています。同等のコンポーネントと比較した場合、パルスあたりのメガアンペア技術により、ACNA 社のお客様は利用可能な電力域を広げることができます。ANCA Motion SparX 放電ジェネレータは、高エネルギー密度アブレーションのためのナノおよびピコパルス技術を使い、超硬粗削り加工から超精密仕上げまで、幅広い加工分野で優れた性能を発揮します。  こうして非常に優れた管理能力を可能にしたことで、理想的な送り速度と優れた表面品質、そして大幅に短縮されたサイクルタイムを実現することができたのです。そして、このパルス精度により、最高クラスの超微細仕上げのための超低エネルギーパルスから、材料を素早く除去するための高エネルギーパルスまで、さまざまな放電加工を可能にします。
     
    サイクルタイム
     
    PCD 放電加工では、そのサイクルにかかる時間は材料除去率 (MRR) に直接関係しています。最新の ANCA Motion SparX 放電ジェネレータの新しい超硬素材の粗削り加工や微細仕上げや超微細仕上げ処理を使えば、この MRR をトップクラスへと向上させることができます。この MRR の増加により、競合マシンに比べ、サイクルタイムが 50%短縮されました。この数字はおそらくこの市場で最も速いサイクルタイムとなっているはずです。
     
     
    表面仕上げ
     
    放電加工による表面仕上げにおいても、すべてのパラーモードで改善が見られます。新たに発表されたピコパルス技術を用いた「超精密仕上げ」により、0.1Ra 未満の表面仕上げが可能になりました。これらの処理により、どんなに要求が厳しい切削工具アプリケーションでも対応できる最高の刃先を作り上げることができるのです。

     
    サーボコントロールシステ EtherCAT 接続対応 ANCA Motion AMD5x
    放電ジェネレータ詳細​

    AMD5x 付き 2020 ANCA Motion SparX 放電ジェネレータ
    サーボコントロール& EtherCAT 接続
    ピコパルス技術
    アダプティブスパークコントロール (ASC)
    インテリジェントアダプティブコントロール (IAC)

    知能放電加工コントロール
     ANCA EDG5 には、放電加工プロセスのパフォーマンスを向上させるための最新で斬新なアプローチが複数搭載されています。AMD5x EtherCAT サーボシステムを利用することで、マシンとジェネレータを共に開発しただけでなく、さらにこれらを同期させることで、リアルタイムで適応可能な放電加工プロセスを可能にしました。これにより、AMD5x と CNC システムが、処理中の放電加工をしっかり監視、最適化することができるので、サイクルタイムを短縮しながら工具の品質を向上させることができます。競合他社とは異なり、ANCA EDG5 は、CNC のカーネルをリアルタイムで変更することでクローズドループプロセスを強化し、放電加工の知能放電加工コントロールの親密性と適応性を向上させます。
     

    アダプティブスパークコントロール (ASC)
     
    アダプティブスパークコントロール (ASC) とは、放電加工している基材 (PCD、超硬素材、ハイス素材) に応じて、それぞれのスパークのエネルギーレベルを自動で監視、適応させる高速機能です。リアルタイムで放電加工プロセスを調整することで、ASC がプロセスを最適化し、コバルトの浸出を減らし、PCD と超硬素材の境界でのアンダーカットを低減します。  これによって、より強い刃先と欠けにくい工具を仕上げることができるのです。さらに、工具の寿命を延ばし、摩耗を減らし、工具製造コストを抑えることが可能となるのです。

     

    インテリジェントアダプティブコントロール (IAC)
     
    インテリジェントアダプティブコントロール (IAC) とは、プロセス中の放電ギャップを自動でモニタリングしてコントロールする、インタイムサーボ制御機能です。この IAC は、ドリルやエンドミルの PCD 工具のフルートやガッシュのような 3D 形状を放電加工する際に重要となるスパークギャップを調整し、最適な状態に維持します。一度に最大 5 軸までの形状を変更すると、IAC はこのギャップとマシンの送り速度を自動的に調整し、放電加工速度と表面仕上げを最適な状態にします。つまり、送り速度を向上し、熱的損傷の抑え、ワンランク上の表面仕上げを可能にし、MRR を上げて、サイクルタイムを短縮することが可能になるのです。

    融通性
    機能の多様性こそが、EDG5 の強みです。  ANCA 社の回転切削工具用アプリケーションソフトウェアの世界における実績があるからこそ、この EDG5 アプリケーションソフトウェアは、あらゆる業界で使用されている多種多様の PCD 工具、超硬工具、さらにハイス工具に対応できるように設計されています。

    PCD ドリルやエンドミル市場でトップの実績と共に ANCA EDG5 は、複雑なフルートの入った工具やせん断工具を簡単に作成できるように開発されています。ANCA 社の有名なソフトウェアである ToolRoom スイートを搭載しているので、この ANCA EDG5 は、あらゆる種類の工具に対応が可能で、自動車業界向けの段付きリーマや航空宇宙業界向けのツイストドリル、木工用のマルチインサートルータやプロファイルルーター、3C 産業向けの極小ドリルなど、この EDG5 ソフトウェアはあらゆる課題に対応します。
    標準アクセサリ

    放電加工と研削加工のダブル機能
     
    EDG5 には、この1台で放電加工と研削加工の両方を行うことができる融通性があります。このため、PCD 工具だけでなく、さらに超硬素材やハイス素材の製造や再研磨もできる非常に便利なマシンとなっており、時間の経過とともに変化する顧客のニーズに対応できるだけの能力を手にすることができるのです。
     
     
    X 軸と Y 軸の均等目盛
     
    高品質のPCD 工具や HM 工具、HSS 工具製造性能を向上させるために、ANCA EDG5 には、X 軸と Y 軸の両方に均等目盛が標準装備されています。実績のあるアクセサリであるこの均等目盛が研削と放電加工の精度と再現性を維持し、完璧な工具作りを可能にします。


    電極ドレッサ
     
    電極プロファイルとランアウトのミクロン単位での精度は、最適な放電加工を保証します。この EDG5 に内蔵されているドレッサが、電極のドレッシングを容易にして、使いやすいアプリケーションソフトウェアによる簡単セットアップをサポートします。
     

    プレミアムコレットシステム
     
    ANCA 社独自のプレミアムコレットシステムが、シャンク径 40 mmまでの工具に対応するために 3 種類の異なるサイズを用意して、ミクロン単位で工具の振れを守ります。

  • 技術詳細

    マシンスペック

    マシン構造 単一コラム
    スポンドル出力 最大12 kW (16 HP) 3.7 kW (5 HP) S1
    砥石パック 2 (1 x侵食と研削、1 x研削)
    工具(シャンク)径 32 mm (1 ¼”)
    工具最長 (溝長はツーリング方法によって異なる可能性があります)(該当する場合) 275 mm (11”)
    ローダ種類 FastLoad (オプション)
    最大工具容量(ローダ使用の場合) 156 x Ø6 mm (¼ ”) 68 x Ø12 mm (½ ”)
    ドライブシステム ボールねじ
    寸法 幅2160 mm (85”) 奥行1530 mm (60”) 高さ1990 mm (78”)
    CNC詳細 Inteli7プロセッサを搭載したANCAMotion AMC5 CNC、64GB SSD、8GB DDR3 RAM
    機械の色 RAL 7035 / RAL 5008

よくある質問

レーザー加工マシンではなくて、ANCA EDG5 を購入するべき理由とは?
 プライス、パフォーマンス、フレキシビリティです。
 
  1. レーザー加工機は、ワイヤー放電加工マシン (WEDM) のように、ろう付けされた PCD の 2D 切断に適しています。しかし、このマシンでは 3D 形状のアブレーションや、ANCA EDG5 のような表面仕上げはできません。さらにレーザービームには表面積があるため、小型ドリルやエンドミルの加工は難しいのが実情です。
  2. この ANCA EDG5 なら、2D や複雑な3D の形状もコストをかけず、簡単に、素早く、レーザーよりも低い Ra で放電加工することができます。
  3. レーザー加工機は万能ではありません。超硬工具やハイス工具の研削もできません。
  4. レーザー加工機は、ANCA EDG5よりも 3~5 倍高価なのです。
競合マシンではなくて、ANCA EDG5 を購入するべき理由とは?
 プライス、サイクルタイム、フレキシビリティ、テクノロジーです。


ANCA EDG5 は、初期投資を抑えた、高性能な放電加工マシンです。
さらに、性能を向上させて、サイクルタイムを短縮し、表面仕上げ方法を増やしたことで、お客様は、可能な限り抑えた価格で最先端の放電加工マシンを購入することができるようになったのです。ANCA 社は、同期性があり、融通性が高く、知能を持ち、放電加工プロセスをコントロールできる、市場で唯一の EDG 放電加工マシンサプライヤーです。
なぜ EtherCAT が重要なのか?
 シンクロ性です。
 
CNC サーボコントロールシステムと放電ジェネレータは、AM5x EtherCAT プロトコル上で動作するため、CNC サーボシステムと放電ジェネレータが同期します。だからこそ、CNC とサーボシステムはリアルタイムでジェネレータ出力を管理、調整することができるのです。つまり、この同期性によって、ジェネレータと軸コントロールシステムが一体となって動作するので、スマートなコントロールと適応アルゴリズムとインプロセス最適化が可能になるのです。
インテリジェントアダプティブコントロール (IAC) はどのようにして放電加工をスピードアップするのですか?
 2D の放電加工も 3D 放電加工もギャップをモニタリングすることで、このギャップが大きすぎると IAC がこれを検出し、送り速度を自動で増加させることが可能となります。さらに、短絡パルスを避けるため、このギャップが小さすぎることが検出されると、送り速度を遅くすることもできます。競合マシンの送り速度は固定です。しかしこれでは、特に 3D 形状の場合、非常に非効率なのです。
「パワーエレクトロニクス」とは何ですか?
 最新の ANCA Motion SparX ジェネレータは、最新のパワーエレクトロニクスを使用して設計・構築されています。このパワーエレクトロニクスによって、高電流と高周波数を同時に作り出すための大きなバンドギャップジェネレータを実現することが可能となり、より高いメガアンペア/秒のナノパルスとピコパルスが可能になり、放電加工プロセスをコントロールする技術を向上することができました。そして、これらを組み合わせることで、従来のエレクトロニクスよりもはるかに高速でコントロール性能がアップした放電プロセスを実現することができたのです。
EDG5 はどの工具サイズに対応していますか?
ANCA EDG5 は次の用途に快適にお使いいただけます。
 
  • 直径 0.4 mm までのドリルの製造
  • 12 mm (½”) までのドリルおよびエンドミルの製造
  • 25.4 mm (1”) までのドリルおよびエンドミルの再研磨
  • 直径 220 mm (8-¾”) までの鋸とプロファイル工具の製造と再研磨
0.4 mm のドリルとは何に使うのですか?
ANCA EDG5 ならば、0.4mm 超硬 PCD ドリルの放電加工が簡単にできます。
 
このドリルは、セラミックやプリント基板製造用の 3C 市場で広く使われています。
EDG5 を鋸刃に使用できますか?
はい。
 
この ANCA EDG5 は、直径 220 mm までの多歯タイプの鋸刃に最適で、
下地材や当て材の研削や超硬歯の研削、さらにPCD 歯の放電加工を行うことができます。
銅電極は摩耗しますか?
はい。
 
放電加工の過程において、PCD が優先的に放電加工されますが、銅電極の一部も失われます。研削同様、被削材の摩耗速度よりははるかに遅いとはいえ、ホイールもまた摩耗します。この ANCA EDG5 には、電極ドレッサが標準装備されています。これにより、ToolRoom Dresser ソフトウェアを使って銅電極の形状を維持することができるのです。しかもこれは自動処理されます。
EDG5 の放電加工と研削に最適な誘電体は何ですか?
 
ANCA 社が推奨しているのは次のとおりです。
  • Blaser HC5
  • Blaser GTC7
  • Oelheld IonoGrind 165 
 
これらの誘電体は、放電加工と研削加工に適しています。
EDG5 にはどのようなソフトウェアがありますか?
  • ボールノーズやコーナーラジアス、スクエアエンドミルサイクル
  • ドリルとステップドリルサイクル
  • プロファイルサイクル
  • 鋸刃
ホイールの交換にはどのくらいの時間がかかるのですか?
 5秒もかかりません。
 
この EDG5 マシンは両頭ダイレクトドライブスピンドルを使用しているため、ホイールパックの交換は5秒以内で行うことができます。
両方のホイールパックを研削に使用できますか?
はい。
 
複数のホイールパックを必要とする工具の場合、スピンドルの両端にパックをセットすることができます。
 
いずれの先端にも研削ホイールパックをセットできるようになっています。
研削ホイールと放電加工用砥石をひとつのホイールパックにまとめることはできますか?
はい。
 
ひとつのパックに研削ホイールと放電加工用ホイールの両方をセットすることが可能です。いずれも、スピンドルの放電加工側にセットする必要があります。放電加工用電極ホイールをできるだけブラシボックスに近づけて、伝導性ホイールデバイダを使用するのが最善の方法です。ホイールとホイールパックをセットする際には、十分な注意が必要です。

アプリケーション

エンドミルからパンチまで、そしてタップからPCD工具まで、ANCAはお客様の全てのアプリケーションニーズにこたえられるマシンを紹介できます。ANCAが完璧な工具を加工するのに、どう役に立てるか、ご紹介します。

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