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ドイツで開催された GrindingHub で、ANCA 社初の AIMS 統合生産システムのデモンストレーションを実施

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AIMS は、工具の生産工程を繋げて、工場全体をネットワーク上でひとつにすることでスマートオートメーションシステムを実現する切削工具製造の未来です。

 
2022年6月 -AIMS (ANCA Integrated Manufacturing System:ANCA 統合生産システム) と共に、ANCA 社が再びイノベーションの最前に立つインダストリー 4.0 による工場全体をひとつにした AIMS は、ANCA 社がお届けする工場をひとつのマシンとしてとらえたソリューションです。設計やブランク品の準備、研削、レーザーマーキング、洗浄、梱包そして出荷のようなワークフローを複数の要素に分けるのではなく、工具生産プロセスとそれを補う技術全体を合理化するのが、このAIMS です。
 
今回の GrindingHub では、加工準備ステーションである AutoSet やパレットと工具の移動を行う AutoLine、工程間で工具を移動させるロボット AutoFetch などAIMS システムの主要モジュールをはじめ、パレット、個々の工具を使った加工準備、研削、ZOLLER 製測定機での工具測定が実演されました。
 
AIMS によって、ANCA 社は、コストや労働力の確保、安全、そして生産効率という、工具生産業界の共通の課題に答えを提供しています。高い技術を持つスタッフの確保とオートメーション化が容易な単純作業の排除など、AIMS が、研削盤の生産性と OEE (設備総合効率) を最大限に引き上げます。ERP システムの統合によってワークフローを合理化することも、AIMS の重要な特徴のひとつです。
 
この AIMS システムの基本は、柔軟性とモジュール性です。つまり、適切なブロックやモジュールを使うことで、それぞれのシステムをユーザーのニーズに合わせることができるので、単なるソフトウェアベースでのモニタリングソリューションから、完全オートメーション生産システムまで自由自在なのです。
 
AIMS は、ひとつの製品ではなく、むしろ相互接続された要素のパッケージやエコシステムで、ユーザーの要件に応じた構成が可能です。独立した AIMS 用コンポーネントを使うことで、ユーザーは自分のタイミングで独自の AIMS システムを構築することができ、必要に応じて、完全オートメーションシステムへのアップグレードも簡単です。つまり、まずは急を要する課題に取り組んでおいて、実装を一定の期間遅らせることができるのです。このタイミングを計ることができることから、この革新的な技術への投資や各々のビジネスの可能性の実現など、AIMS は使う人にもっとも適したソリューションとなるのです。

 
 
AIMS のプロダクトマネージャーである Jan Irzyk 氏は「ANCA 社は、ドイツで開催された見本市 GrindingHub で初めて AIMS 生産セルのデモンストレーションを行いました。この新しいソリューションの開発はとても楽しく、充実したもので、AIMS の可能性をご理解いただくため、実際にモデルを展示できたことを嬉しく思います」と話しています。
 
「AIMS はさまざまな構成が可能なモデルですが、今回の GrindingHub では、1台の MX7 マシンで 2 種類のエンドミルの無人生産ワークフローをご紹介することにしました。このワークフローの中で特筆すべきなのが、クローズドループ測定と測定ステーションとして導入された ZOLLER 社の Genius を使った補正工程です。このシステムならば、各ユーザーの要求に応じて、工具を研削バッチから自動で移動し、洗浄し、必要な形状を測定します。さらにその結果を、バッチが要求する寸法公差を達成するために研削パラメータを補正する各々の研削盤に転送します」
 
GrindingHub でのデモンストレーションで特にご紹介したかったのは次のとおりです。
  • ANCA 社が開発したソフトウェア AIMS サーバーによる AIMS セルのデータフロー管理
  • 工程間のパレット移動や AutoMarkX を使った自動レーザーマーキング向けの簡単でエルゴノミックなソリューションを使った AIMS の構築方法
 
Jan はさらに「それほど遠くない未来に、私たちは AIMS の素晴らしさを実際の生産環境でお見せできると思います。これからもここで報告していくので、チェックしておいていただけると嬉しいですね」と話しています。
 

14 6月 2022