ニュースレターを発行 2024年6月

ANCAのToolRoom最新バージョン137.00では、レンズおよびバレル形状のダブルコーナーラジアス工具（DCREM）が導入され、既存のDCREMが大幅に強化されました。このアップデートにより、お客様はコストと時間を大幅に節約しながら、複雑で高性能なエンドミルを製造することができます。市場では一般的にサーキュラーセグメントカッターまたはハイフィードエンドミルと呼ばれるこれらの工具は、金型、航空宇宙、一般機械加工、発電などの多様な産業で幅広く使用されています。
 
DCREMカッターは、タイヤ金型、タービンブレード、インペラブレード、ブリスクのような重要な部品の製造に優れており、従来のコーナーラジアス工具の代替となります。iViewとLaserUltraを含む測定方法は、製造工程の精度と効率を保証します。DCREM工具の搭載は、ANCAの既存のBSB（バレルシェイプボールノーズ）工具タイプを補完し、円形セグメントカッターニーズに対する全てが揃ったソリューションを提供します。

ToolRoom RN34.1アップデート137.00には、以下のような機能強化が含まれています。

• レンズ半径の中心を工具の中心線からオフセットする機能。
• 中心までの円弧の代わりに、中心までの直線角度を追加する （現在は中心までの半径しかできず、ライン皿のオプションはない）。
• ディッシュは、円弧の有無にかかわらず、レンズアークの接戦方向のオプションがあります。
• レンズ半径の端から皿部分の開始位置を指定するパラメータがある。
• ディッシュ、レンズ、ディッシュレンズ端面タイプをサポート
• ボディはバレル、ストレート、テーパーをサポート
• バレルの定義には、ネック径、フォーム径、フォームテーパーが含まれる。
• フィレットを含む4つの半径オプション

メリット

• これらのエンドミルの形状は、それぞれの工具の切削領域における大きな半径であり、加工における全く新しい可能性を提供します。
• より大きな半径のエッジは、より大きなステップオーバーインクリメントを可能にし、仕上げ前加工や仕上げ加工において、より大きなクロスオーバーピッチやツールパスディスタンスでの加工を可能にします。
• 大きな接線形状半径は、大きな切削径でボールノーズまたはコーナラジアスエンドミルをシミュレートし、ボールノーズまたはコーナラジアス工具に比べてサイクルタイムを短縮します。
• 生産性が向上するだけでなく、表面の仕上がりも良くなります。

 
ToolRoomの利点

• 大量生産のためのiViewとLaserUltra補正
• セットアップが容易なフルーティングのラジアルマージンによる可変ねじれ/不等分割
• びびりのない切削のための可変ねじれ/不等分割工具のツールバランシング
• カタログツール専用のユーザーフレンドリーなウィザードベースのデザイン
• 完全な工具振れ補正オプション
• チップブレーカーをサポート

6 5月 2024