ANCA 社の最新スマートファクトリーツール LaserUltra が工具計測の70％高速化を実現

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EMO2021 で発表された LaserUltra が、高い精度とスピーディーなインプロセス計測と補正により、生産能力を劇的に向上させ、廃棄量を削減します

2021年10月 -ANCA 社は、工場のオートメーション化と無人化がもたらすメリットを最大限に引き出すための最新技術の研究と開発、そしてお客様にそれを提供し続けることで、この市場をリードしてきました。この LaserUltra は、高い評価を受けた LaserPlus の次世代商品となっており、無人で夜間作業を行い、翌日には規格通りに完成した工具を取得できる ANCA 社だからこそ提供可能なインプロセス計測技術となっています。LaserPlus は、まさにこの業界のゲームチェンジャーであり、外部で行う工具測定プロセスよりも大幅な高速化を実現していました。

この LaserUltra では、新たなアナログ計測を用いることで、Laser Plus よりも 70% の計測時間の短縮を可能にしました。このアナログ計測は、刃先に複数のデジタルポイントを設定するのではなく、連続してエッジをスキャンするもので、マシンのアイドル状態に起こりうる変化や研磨ホイールの手動調整による誤差を省き、さらに熟練した作業員を配置する必要がありません。つまり、LaserUltra が、精度と生産性の向上と破棄くずの削減をもたらしてくれるのです。

ANCA 社の LaserUltra は、工具を研削盤から取り外さずに、0.002 mm の許容誤差で工具形状を計測することができるので、製造工程時間を節約し、大きなバッチ研削でも高い測定精度を維持します。
ANCA 社共同創設者である Pat Boland 氏は「5軸式の加工機械と高度なCAD/CAMソフトウェア、そして最高クラスのプロファイル形状の切削工具の一体化が、金型と航空宇宙の機械加工の世界に革命をもたらしています。ANCA 社の LaserUltra 工具計測システムと RN34 ソフトウェアなら、非常に高い精度を要する複雑な形状のエンドミルの生産に求められる全てを工具メーカーに提供することができるのです」と話しています。

LaserUltra の特長

通常の工具計測において、サイクルアイムが LaserPlus よりも約70％速くなり、生産性の向上を実現します。
複数のポイントではなく、連続してエッジをスキャンするもので、精度が高まります。
バレル形やレンズ形などの新しい工具タイプが LaserUltra 計測サイクルに含まれています。
振れ補正や高度機能などの新しい機能が追加されています。
作業範囲が大きくなり、より大きな直径とより長い工具の計測が可能となります。
お客様のご要望に合わせた計測レポートの作成が可能です。
手作業による補正に伴う誤差をなくします。

ANCA 社のソフトウェアプロジェクトマネージャー THOMSON MATHEW 氏は、「LaserUltra なら 2 ミクロンという範囲内で計測と補正が可能です。つまり、研磨ホイールの摩耗やその他の理由で、非常に難しい寸法やプロファイル形状を手動や外部で計測したり、補正したりする時代は終わったのです。これからは、工具をマシンから取り外さずに、プロセスの安定性と能力をしっかりコントロールしながら、インプロセスで行われるようになるのです。これらの計測値は、さまざまな場所で表示されるようになっており、お客様にはその研削プロセスの完全な可視化と信頼を提供することができるのです」と話しています。

LaserUltra は、ANCA 社のTX、MX、FXマシン用の外径とプロファイルの自動測定および補正システムで、無人での研削作業において、厳しい公差 (0.002 mm) を維持する必要のある工具の計測と補正に適しています。このインプロセス計測は、デジタルとアナログに対応しており、より早く、的確な計測ができるため、生産性とパフォーマンスの向上を実現します。

マシン内に常設されているので、よくある研削工程や付属品に干渉することはありません。

レーザーを使用するので、マシンから工具を取り外さずに、正確なインプロセス計測と補正を行うことができます。

Thomson 氏はさらに「あらゆるタイプのエンドミルやステップ工具 (プロファイルやコンプレッションルーター、スレッドミルなどを含む) など、さまざまな切削工具をサポートしており、複数の業界に対応できる柔軟性を提供しています。加えて、この LaserUltra の別のバージョンを使えば、ユーザーの必要に応じて、より大きな直径や様々な長さの工具をカバーすることができます。さらに LaserUltra では、お客様の要望に合わせたレポートを作成できるようになっています」と話してくれました。

18 11月 2021