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ANCA 社の CPX ブランク研削盤の固定研削ポイントが生産性を押し上げる

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CPX 研削盤のピール製法により高い材料除去率と研削時間の短縮を実現
 

振れを2ミクロン未満に抑えることのできる4軸式 CPX Linear 研削盤 は工具ブランクの研削に最適なソリューションです。この CPX Linear は、大きな作業スペースと高出力の研削スピンドルが特徴となっており、ブランク加工時のワンランク上の精度と生産性を可能にします。寸法の精度と 0.2 Ra 未満の表面仕上げはそのままに、この高い材料除去率がマシンの主要機能になっています。

この研削盤では、ピール研削とピンチ/ピール研削を採用しています。この研削ピール製法は、粗削り用研磨ホイールと高い材料除去率 (MRR) に関したもので、粒子構造や結合、さらにその作りなど、研削ホイール技術の進歩と共にすべてが可能になりました。プロセスという面でみると、これらの進歩により、グリットが材料に食い込む深さを示す積極性の数値が高くなります。

研削における高い材料除去率は、研削ホイールのパフォーマンスだけで実現されるものではありません。それには、マシンや研削スピンドル、さまざまな機械部品の強度、さらに研削クーラントシステムがホイールのパフォーマンスを引き出すために綿密に考えられた設計になっている必要があります。さらに、ブランクの硬さとそれをホイールに伝えるためのセットアップもまた、高い材料除去率を実現するのに大切な条件となっているのです。

ではここで、ふたつの円筒研削方法の違いとこの条件が研削剛性にどのように影響するかを見てみましょう。
 

センタサポートを使った場合の研削

 
従来の円筒研削法において、ブランクは、その両端をセンタでサポートされており、下図のように研磨ホイールがセンタの間に入り込んだり、横切ったりすることでブランクが研削されます。
 
ブランクは中央部分よりも両端がより硬くなっており、センタに近い方が研削プロセスと材料除去が効率的になります。長くて細い研削の場合、固定式または移動式の追加のステディサポートがブランクの中央部分に用意されます。この方法は、材料除去率が低い場合や仕上げ研削での適用に向いています。


 

固定研削ポイントサポートを使った場合の研削

 
CPX ブランク研削盤では、円筒研削にピール製法を採用しています。この製法では、研削ポイントとサポートが一定の距離にあり、ブランクを長手方向に移動させながらブランクを必要な形に研削していきます。下の図は CPX ブランク研削盤のセットアップを上から見たもので、緑色が粗削り用研磨ホイールを、オレンジ色が仕上げ用研磨ホイールを表しています。
 
研磨ホイールとサポートの間が 1-2 mm に固定されていることで、従来の円筒研削盤で議論になっていたブランクの軟弱性という問題が解消され、より大きな研削ホイールの積極性の数値での加工が可能になるのです。
 
この CPX Linear は、材料除去と研削時間の短縮をもたらし、結果的に生産性の向上を可能にする効率的なソリューションなのです。

 
 
 
次回は、研削用途と生産性をさらに向上させる CPX ブランク研削盤のもうひとつのサポートシステムをご紹介いたします。
 
 
 

3 10月 2022