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CPX Linear 心押台 – 必要なポイントに必要なサポートを
Simon Richardson
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2020年10月
細くて長い工具ブランクを研削する場合、工具の先端にブランクを支えることが重要となります。細いブランクの場合、工具の破損を招く可能性のあるブランクの先端部の「ホイッピング」 (歪み) を防ぐには、追加のサポートが必要です。このホイッピングは、特に細いブランクを高速で回転させると多く見られる現象です。ブランクの先端部に追加のサポートを使うことで、正確で高い品質の完成品を実現します。長いドリル部品を製造している企業にとって、この心押台が理想的なソリューションと言われています。
CPX Linear のブランク準備マシンでピンチ/ピール研削盤する際に細くて長いブランクを支える問題を解決するため、ANCA 社では組み立て式の心押台を発表しました。研削時にブランクの先端を支えることでたわみを防ぐことで、完璧な部品が製造されます。この組み立て式の心押台は、ブランクを支える回りセンターを使い、空気圧で動作します。この心押台は、マシンのベースに取り付けられており、空気圧で作動するキャリッジに取り付けられたアームを備えた回りセンターで構成されています。伸縮式アームが前進し、合わせ面に到達したら、工具を把持します。次に、ブランクを固定している間はこのアームがブランクをフォローし、固定が終わると後退します。心押台の前進 (工具に向かう動き) または後退 (工具から離れる動き) には空気圧が用いられています。
一定の長さを超えるブランクを支えるため、この心押台では、必要に応じてオーバーヘッドトップクランプ (ローラーと V 形固定サポート) を使用します。ただし、心押台はオーバーヘッドトップクランプによるサポートに代わるものではないことに注意が必要です。オーバーヘッドトップクランプと心押台が連動して、最良のサポートと最高の仕上がりを実現することができるのです。手動で取り付ける場合、この心押台には直径 25.4 mm (1")、長さ 380 mm (14.1") までの工具ブランクをサポートすることができます。無人運転のために AR300 ローダーを併用する場合にサポート可能なブランクの寸法は、直径 20 mm (¾”) で、長さが 200 mm (8”) までとなっています。
違うサイズのブランクを扱う際のアームと回りセンターの交換は、15分以内で行われます。心押台のセットアップが短時間で行われるということは、ダウンタイムを最小限に抑え、生産性を高めることを意味しているのです。長いブランクや短いブランクを数多く研削するのであれば、心押台のセットアップをスピーディーに行えることで、ユーザーがバッチサイズを効率的に素早く処理することができるのです。心押台には異なるサイズのアームが用意されており、90 mm (3.5”) から 360 mm (14.1”) までの距離で加工パーツを取り扱うことが可能です。さらに、異なるセンターを使うフラットなブランクと円錐形のブランクの両方をサポートします。心押台が工具を把持する際の力は、複数の力設定を使うことで調整できるようになっています。その単位についても、オペレーターは、キログラム、ポンド、ニュートンから選ぶことが可能です。
この組み立てユニットは、使用しない時マシンベースから簡単に取り外せるようになっており、最小限のセットアップで再組み立てできるように設計されています。心押台は精密機器です。そのため、しっかり固定し、部品を損失しないように、丈夫な専用キャリーケースが付属しています。このキャリーケースには、持ち運びの際にセンター、キャリッジアーム、セットアップツールをしっかりと固定するのに必要なすべてが納められています。さらに、すでに CPX Linear をお持ちのお客様でも、この心押台は後付けできるようになっています。
27 10月 2020