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木工圧縮ルーターが優れたカットを実現し、無駄の抑制と切り口仕上げの向上を叶えます

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木くずを工具「圧縮ルーター」の中央部分に圧縮するように設計されています :
 
  • 欠けや目違いや毛羽立ちを抑えます
  • 同時に複数の板をカットします
  • 1枚の板からさまざまなパーツを切り出します
     
 
ANCA 社のプロダクトマネージャーSimon Richardson 氏は、木材加工業界で使用される超硬圧縮ルーター(複合シャーカッターとしても知られている)の使用とその用途に関する情報を提供します。

圧縮ルーター(CR)は、複合材の加工のために、硬い木材やパーティクルボードをカットすることの多い木材加工業界で広く使用されています。この木工用 CR は、他のシャンクバイトとは異なり、相反するフルートが掘られており、左右両方にらせん状の刃先を持つことができます。荒削り(チップブレーカ付き)用と仕上げ用の CR があり、シングルフルートとマルチフルートをご用意しております。

ANCA 社のToolRoom ソフトウェアには、必要な形状のあらゆるタイプの圧縮ルーターを作り出すための専用パッケージが付いています。さらに、ソフトウェア内のデジタルルーチンが形状に正確に実現するため、圧縮ルーターの再研削も簡単です。

 
 
 

圧縮ルーターの利点


圧縮ルーターは、主に、木材や組み立て式の家具、キッチンのキャビネットや作業台の加工に使用されます。合板やメラミン板などの素材は、素材の上下に仕上げ面があります。ボードを切断すると、ボードのいずれかのサイドで材料が「剥がれ」たり、欠けたりして、見苦しくなることがあります。切断後の致命的な剥がれや欠けは、この部品自体の廃棄や、追加の仕上げ加工、さらには研磨作業が必要になることを意味しているのです。

Simon Richardson 氏は、続けてこう話しています。「圧縮ルーターの良い面は、資材をカットする際、工具が木くずを工具の中央部分に「圧縮」することです。ルーターの「アップカット」部は木くずを上の方へ押し込む一方、「ダウンカット」部が、工具の先端に向かって下の方へ押し込みます。
 
切削工具メーカーは、CRを研削する際、上下のカット径を一貫して維持することが難しいことをよく理解しています。  これらのタイプの工具では、溝彫りが直径に変動をもたらす一因となることがあります。ANCA 社の LaserPlus システムでは、現在、圧縮ルーターの測定と補正をサポートしています。これにより、上下のカット径またはルーターの各断面を、レーザーで、測定することが可能となったのです。切断直径が一貫して保たれることから、このような工具を製造するメーカーにとって、この技術は非常に重宝するのです。
 
CR は、CNCガントリー型マシニングセンタや 5 軸もしくは 3 軸のマシニングセンタで、同時に複数枚の板をカットしたり、1枚の板から複数のパーツを切り出したり(ネスティング)するのに使用します。CR ならば、資材の表面に、サイズに合わせた板、外縁、溝、さらにドリル穴をカットすることができます。CNC ローターやマシニングセンタを使用する時は、加工材をしっかり固定する吸引台が必要となります(マシンの中にはクランプがある場合もある)。この吸引台には、エッジ加工やアンダーカットのため、台の上方に作業を持ち上げるための複数のポッドが付いています。

加工したパーツから切りくずを適切に取り除くためにも、切削粉の除去と回収はとても重要です。切りくず積載量を増やしたり、カッターから熱を取り除いたりするため、その送り量と速度を調整することは可能です。しかし、この切削粉回収システムには、加工エリアから切りくずを除去するのに十分なパワーが必要です。常にきれいな状態を維持することは大変重要です。切削粉がパフォーマンスに影響を及ぼすことから、コレットやコレットナット、さらにスピンドルの性能維持にも繋がるのです。
 

圧縮ルーターの形状


木材加工に求められるらせん角は、金属切削工具に比べて小さいと考えられています。木材加工に最も多く適用されているらせん角は、22度から30度と言えるでしょう。しかし、切りくずから取り除いた後の「スプリングバック」により、中密度繊維板(MDF)のような材料では使用される逃げ角は、非常に大きくなります。この材料の「スプリングバック」こそが、CRに複数の OD バックオフが使用され、さらに逃げ角15度から20度が標準となっている理由です。

一般的に、柔らかい材料を加工する時は、より大きなすくい角が使われます。特に、木材や MDF をカットする時は、すくい角を大きくすることで、繊維を平らにするのではなく、持ち上げることになります。木材を加工する際、逃げ角が不十分で、フック角が小さいと、次のような悪影響が生じます。

• 工具の摩耗の加速
• 目違いや毛羽立ち
• 材料の燃焼またはつや出し
 


 
 

工具の形状に加えて、オペレータは次の点についても考慮する必要があります。

  • 材料の木目方向
  • カット時の材料のスプリングバック
  • 刃先の摩耗率とそれが加工材に与える影響
  • 硬材および軟材の樹脂
  • 合板などのサンドイッチ材料に含まれる接着剤
  • パーティクルボードなどの材料に含まれる混入物

 

27 5月 2019