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そろそろ予知保全を。しかし、本当のところ、効果あるのでしょうか。

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切削工具メーカーにとって、マシンの稼働時間は何よりも重要です。マシンが正しく稼働しないということは仕事が滞ってしまうことを意味しており、その過程で莫大なコストがかかってしまいます。はたして予知保全がその対策になるのでしょうか。

 市場は日々変化しています。現在、お使いの CNC マシンの状態を点検するには、予防保全を計画するか、実際にチェックする必要があります。この手段は有効です。しかし、これもまた改善の余地があります。そのため、この市場ではマシンの予知保全を可能にする技術開発への投資が行われています。

予知保全とは、予防保全に代わる新しい手法で、接続されているさまざまなマシンから取得されるデータを使い、これらのマシンが正常に稼働しているかどうかを判断するものです。
 
予防保全と予知保全はどう違うのか。

定期的な予防保全点検スケジュールを立てるのではなく、この予知保全では、ソフトウェアを使い、潜在的な問題の発生を示唆するマシンのパフォーマンスを継続してチェックすることで保全を行う方法です。

つまり、予知保全では、お使いのマシンの予想される摩耗や消耗を推測するのではなく、実際のコンディションを監視するので、メンテナンスが必要になった時にのみ、マシンを停止すればいいので、すべてが想定どおりに機能しているのであれば、そのまま作業を続けることができるのです。

 予防保全とは異なり、この予知保全はマシンが通常の生産を行っている間に行われ、事前に問題の発生を予測することができるので、調整したり、必要なメンテナンスを必要な時に計画したりすることが可能となります。
 
実際のところ、どのように機能するのか。

予知保全ソフトウェアが、生産ピーク時を外した時間帯に、初期警告信号をチェックします。ANCA 社製を含め、多くの CNC マシンには、マシンの中で起こっていることを判断するため、さまざまなセンサーや診断ツールが用意されており、例えば、スピンドルやモーターの摩耗センサーは、ベアリングの寿命やマシンの摩耗、さらに工具の状態をチェックする機能を持っています。

予知保全ソフトウェアは IoT プラットフォームに接続されているため、これらのデータはリアルタイムで入手が可能です。さらに、メーカーは、リモートでマシンに接続することができるので、温度や振動を確認したり、正しい出力で作業できているかを確認したりすることができるのです。
 
日々のチェックでマシンの生産性をキープすることは、この新たな世界でも重要です。予防保全と予知保全を組み合わせることが、作業を最適な状態に保つ最善の方法です。予知保全で起こりうる問題に対処し、毎日のクーラントのチェックと定期的なクリーニング作業でお使いのマシンの寿命を最大限に引き延ばすことが可能になるのです。
 
その効果は?

ANCA 社マシンが提供する予知保全アラートは、確かなデータと分析をベースとしています。当社では定期的に​故障モード影響解析 (FMEA) を実施し、何かが故障する時期をより正確に予測しています。例えば、当社が実施するチェックによってモーターの寿命を予測することはできますが、同時にこれは研削内容やクーラントの状態などによって大きく異なります。クラウドベースで製品に接続されていることでたくさんの詳しい情報へのアクセスが可能となり、メンテナンスが必要な時期を判断する技術の改善を支えているのです。

予知保全では、周囲温度から電子機器のオーバーヒートまで、あらゆるアラートと通知を設定することができます。マシンはもちろん、工具がセットされなかった場合や温度が上昇した場合、振動が許容範囲を超えた場合などの状況に応じてカスタマイズすることも可能です。さらに、これらのデータ測定はキャリブレーションできるので、必要な時に正しい情報を入手することができるのです。

予知保全なら、致命的な故障に備えることができます。すべてを防ぐことはできません。それでも早期に警告を発することで、素早く修正を行うか、それとも大規模なシャットダウンを引き起こすかの違いを生み出すことができます。サービス品質保証が交わされていたり、絶対に守らなければならない納期が迫っていたりする場合、問題を事前に把握することで、販売店が必要な修正を行う時間を確保し、納期をキープすることができるのです。
 
最大のメリット - それは予知保全による時間とコストの削減

定期的なダウンタイムは、1時間あたり 1,000 ドルを超えるコストが掛かります。でも、ソフトウェアをインストールしてしまえば、アラートや情報の取得には一切コストは掛かりません。さらに、何か異常が発生したら通知を受けることができるので安心です。
 
予知保全の明るい未来

今後、マシンは、警告信号だけではなく、貴重な診断情報もアラートしてくれるようになると考えています。メンテナンス通知や対策などの情報が手元のモバイル機器に直接届くようになり、どこにいても画面をタップするだけでマシンの変更が可能になるはずです。

最終的には、マシンが自主的にそのパフォーマンスレベルを判断し、何か異常が見つかった時は連絡をくれるようになり、さらには自分で交換部品を注文できるようになるでしょう。つまり、サプライチェーンに何かしらの中断があっても時間的な余裕を持って知ることができるので、コストのかかるダウンタイムを過去のものとして、業務に集中できるようになるのです。
 

14 7月 2021