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イタリア切削工具メーカーのパイオニア企業 Cerin SpA が工具技術の未来を見据え、特殊ニッケル合金の研究とその可能性を追求

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この挑戦と成功を目指し ANCA 社の技術に投資した Cerin 社は、その研削技術に正確さと再現性、そして安定性を実現

 
 
 
工場長 Ivan Cuscov 氏は、10年前に機械エンジニアとして Cerin SpA に入社し、現在は生産責任者としてチームを支えています。Ivan 氏は「Cerin 社は、1971年に Cerin 氏が設立し、その数年後に私の父がこの会社に入社しました。当社は、イタリアにおける超硬ソリッドの加工の歴史に名を刻む企業のひとつで、現在は航空宇宙、建築、造船、エネルギー、そして自動車など多くの産業に対応しています」

「売り上げの半分がイタリア国内、残りが海外のお客様となっています。その大半がドイツですが、他にロシアや日本、中国、イギリスなどにも輸出しています。お客様が当社をパートナーとして選んでくださった理由は、私たちは良い製品を提供できるからです。当社のお客様に、CERIN 社について話を聞いてみください。「CERIN の工具はいいものだよ」と答えてくれるでしょう。まさにこれが成功へと導いているのだと思っています」

「当初から高速度鋼の取り扱いはありません。というのも、超硬ソリッドこそが未来の技術だと感じていたのです。だからこそ、この未来への大きな一歩を踏み出すことにしたのです。当時は超硬ソリッドをどのように扱うかなどの知識に限界があったため、非常に難しい挑戦でした。この業界でも、ダイヤモンドは宝石であって研削材ではないと考えられており、ダイヤモンド砥石ホイールの存在を知らなかった人も多かったです」

「私たちは、未知の分野がゆえに多くの課題を抱えた先駆けでしたが、今になって振り返ってみると、この挑戦こそが成功の鍵だったのかもしれません」

技術の発展を先取りするためパイオニア精神に投資する CERIN 社

「Cerin 社では、お客様の生産ニーズを理解することに最善を尽くしています。お客様が問題を抱えているならば、私たちは彼らのマシンがどのように動いているのか、加工対象物がマシンにどのようにセットされているのか、さらに重大な問題が何か (振動など) を理解するため、じっくり観察します。さらに、新しい素材や新しい機械技術を試すことのできる開発センターまで建設しました」

「現在、当社では高温合金とも呼ばれることのある特殊ニッケル合金を研究しています。現在はまだニッチな素材ですが、エネルギー効率に優れたエンジン性能のニーズが高まっている今、この素材を理解することが重要だと考えています。その用途に最適な性能を実現するには、より優れた熱機械特性が必要となります。それこそが工具の技術の原動力なのです」

「これらの素材は、主に熱の発生や弾性から塑性への遷移が問題となっています。そのため、これらの素材を切削するには、特殊なコーティングが必要であり、場合によっては超硬ソリッドコーティングと専用形状の特別な組み合わせが必要となるのです」

開発ライフサイクル全体を考慮する工具メーカー

「良い工具は素材の組み合わせです。正しい形状、そして超硬素材とコーティングのコンビネーションが必要です。新しい工具の開発には、数週間から数か月を費やすこともあります。最初に行う作業が、仮説的な目標を満たす長さと直径のベースとなる工具の設計とテストです。次に、商品化に向けて調整を行い、他の製品でもテストを行う必要があります。もちろん在庫も確保しなければなりません」

「当社では、週末、標準工具をメインに生産しています。その一部のエリアでは無人化シフトを採用しており、コストを抑えつつ生産能力を高めています。マシンと研削砥石ホイールが正しく設定されているかを当社のオペレーターが確認し、最適な生産条件を作り出します。プロセスの設定時に詳細までしっかり気を配ることで品質を保証することができるのです」

「当社の品質管理部門は、生産時と生産後の工具点検を行っています。当社には生産バッチのトレーサビリティシステムが完備されており、いつでも設計情報を検索することも可能で、さらにその原材料も見ることができるようになっています」

ANCA 社の技術が正確さ、再現性、安定性など、無人生産に不可欠な要素を提供

「当社のマシンセンターには、MX7、MX7 Linear、FX7 Linear、GX7、TX7、そして TG7 が配備されています。   現時点では、主に標準タイプと円筒タイプのエンドミル用に ANCA 社マシンを使っていますが、エンドミルとドリルの混合生産のため、FX7 と MX7 Linear も所有しています」

「正確さと再現安定性は、ANCA 社製マシンがもたらす 2 つの優れた特徴であり、長年にわたって使用してきましたが、幅広い技術を提供してくれる ANCA 社のマシンの熱安定性には感心しています。公差を維持し、工具の寸法を管理するためにも、安定した研削マシンは無人生産シフトで不可欠です。つまり、再現性があるということは、研削プロセスをコントロールできているということであり、お客様には、自信をもって、高い品質の完成品をお届けできることを意味しています」

iGrind は、適応能力が高く、簡単操作でさまざまなことができる非常に優れたソフトウェアです。iGrind は、工具の形状を作り出す円筒タイプの研削に最適で、特に好きなだけ工具作成を分割できる工具セグメントに適しています。あと、ANCA 社の ToolDraft も AutoCAD と組み合わせて使っています」

「最近は、プロファイル工具用のカメラがついた iView も使いはじめました。プロファイルに沿って複雑な工具の公差を管理することができるので、期待できそうです。プロファイルを1点でコントロールする場合、プロファイル全体を数ミクロンという公差内に収めるのは非常に大変です。これをクリアするには特別な装置が必要となります。その点で、この iView はとても興味深いソフトです」

「当社のオペレーターは、マシン上で直接砥石を確認できる砥石ホイールプローブに満足しています。プローブを使うので、外部での事前準備に時間をかける必要がなく、マシンで直接計測できるようになっているのがポイントです。さらに、計測前後に砥石ホイールを取り付けたり、取り外したりする必要もありません。そのため、わずかなズレが生じることもなくなります。つまり、砥石ホイールが作業するのと全く同じ場所で計測することができるのです」
 
 

13 7月 2021