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ANCAの最新ツールルームの高度な機能を介してチャタリングを激減させ、「奇妙な」エンドミルを規準化させる

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ANCAのツールルームRN34は、航空宇宙、金型、一般機械加工、および発電業界に最適なツールです。直感的に複雑なエンドミル形状を作成することで生産性を向上させます。
 
ユーザーの最終製品の生産性と品質の向上の追求により、切削工具や研削工具はますます複雑になってきています。高-性能のエンドミルを製造することはもはや夢ではありません。正しいアプローチとツールを使用した場合には大きな現実可能性があるのです。
 
現在は閉刊された業界誌上の約10年前のこのテーマに関する特集記事では、「エンドミルは奇妙になった」との記述がみられます。この「奇妙さ」は、 フライス加工でカッターと加工対象物の間の切削力からの高調波に対抗するための新しい機能を指していました。
 
チャタリングは、高品質の表面仕上げ、寸法精度、工具と機械の寿命の天敵です。これを最小限に抑えるための方法としては、加工対象物の保持、フィードと速度制御、そして (最も重要である)ツール設計(「奇妙さ」が見られる部分)が含まれます。
 
チャタリングの解決はしばしば最終目標となります。チャタリングは、エンドミルと加工対象物の高調波が異なる周波数にあるときに発生し、これら2つが衝突してノイズと損傷が発生します。エンドミルは、さまざまなねじれ、リードとピッチによるチャタリングを回避または最小限に抑えるように設計されています。フルートに沿って角度が変化する可変ねじれ・リードも使用されています。こうしたオプションにより、加工対象物が噛み合う角度とタイミングを変えることができます。
 
可変ねじれ・ピッチはツール全体に不均一な重量配分をもたらし、より高いRPMでバランスを調整する必要があります。工具のバランスが崩れるとチャタリングや振動が発生し、工具の破損、加工対象物の表面仕上げ不良、機械ベアリングの損傷、生産性の低下を招く可能性があります。
 

 
バランスのとれたツールはスピード、フィード、切込みの精度を上げて、不要な振動やチャタリングの可能性を排除します。それらを制御しようとすると、複雑さが幾何学的に増します。

こうした技術のいずれかまたは組み合わせの展開には、ツールメーカーの多くの試行錯誤を必要とし、関連する芸術と工学の融合が強調されています。

ANCA CNC Machines社のソフトウェアプロダクトマネージャであるThomson Mathewは、次のように述べています。「顧客とエンドユーザーは、ボタンをクリックするだけの、高性能で複雑なエンドミル形状の設計と製造を望んでいます。    
   

チャタリングを最小限に抑えるように設計されたこのような複雑なエンドミルは、ANCAのツールルームソフトウェアスイートの最新バージョンの開発に影響を与えています。ツールルームRN34は9月に、金属加工技術の見本市であるEMOハノーバーにて発表されます。


最先端を行く切削工具製造会社の Fraisa, は、新しい工具バランス調整ソフトウェアにより、セットアップを数時間から5分に短縮しました
 
Fraisa Production ManagerのDouglas Franke氏は、最新のソフトウェアを使用しての感想を次のように述べています。「当社では、特にアルミニウム作業のために、ツーリングのバランスを取りたいという希望を複数のお客様から受けていました。これまでのところ、バランス調整を行ったすべてのツールについて、お客様から高い満足をいただいています。バランス調整ソフトウェアがなければ、ツールを研削し、そのツールをホイールバランサに持って行き、そこで処理する必要があります。バランスが崩れているツールの場所をマークして、それからある量までそのフルートを広げて別のセットアップピースを走らせます。満足のいく結果が得られるまでには、3〜5段階の準備が必要でした」
 
「ANCAのバランス調整ソフトウェアを使えば、5分以内にツールのバランスを調整することができます。より複雑なツールについてはもう少し掛かって、最長20分くらいでしょうか。そのおかげで、これまで数時間掛かる事もあったマシンのセットアップ時間が大幅に短縮されました。最大のサクセスストーリーは、当社の1インチアルミ荒削り工具を25000 rpmで動かしている航空宇宙業界のお客様です。
 
「当初のツールでは、(バランスが取れていない事を示す)G60以上のバランスの結果が出ていました。ツールのバランス調整を依頼され、当社でスクリプトを通してそれを実行することで、ツールはフォルダーの中でG3.2で動作できるようになりました。アルミニウム型を機械で造る大きなプロトタイプのお客様に対しては、これまでのツールすべてのバランスを調整しました。これにより、以前の工具仕入先と比較して、部品の表面仕上げを改善することができました」

ANCAはCNCカッターとグラインダーツール機器の大手製造元であり、工作機械とその技術革新において45年の歴史を誇ります。今回のリリースは、制御システム、リニアモーター、ソフトウェア、インプロセス測定、さらにはロボットによる自動ローディングソリューションなどを装備した、ツールボックスの最新版です。

ツールルームRN34には、航空宇宙、金型、一般機械加工、発電業界に焦点を当てた機能パッケージが付属しており、生産性の向上と複雑なエンドミル形状の直感的な作成を実現します。

複雑な幾何学設計によるエンドミル製造者のための差別化
「ツールルームRN34は、工具寿命、生産性、切削量、加工対象物の品質と精度の向上を実現するために、お客様がソフトウェアを使って複雑な形状を設計できるようにすることで、業界のエンドミル製造業者の中での差別化を目指しています」と、Thomson Mathewは言います。
 
たとえば、一定のらせん状のボールノーズオプションは、グラフィカルなドラッグアンドドロップデザイナーに置き換えられます。このボールノーズタイプのツールは振動を低減するために最適化された不規則ならせん曲線を持ち、刃先の2D投影から3Dへの切り替えによって容易にほぼ瞬時に視覚化を実現できます。

 

こうしたサポートオプションの組み合わせにより、可変ねじれとNAS、NASとラジアルランド、可変ねじれとラジアルランドのような新しいフルーティングサイクルが追加されました。フルートごとのプログラミングでは、フルートの深さ、長さ、テーパーなどのパラメータを個別に制御可能です。


ツールルームRN34はより良い生産性を追求しています

ツールのバランス調整もRN34の機能の一部であり、最大の生産性を追求しているユーザーにとって価値のあるものです。ツールバランスの調整により、エンドミルにフルートが1つまたは奇数ある場合、フルートの間隔が不均等である場合、フルートのねじれが変動する場合、その他の不規則なフィーチャ(チップブレーカーなど)がある場合に高速度でフィードでツールの性能を最大限に発揮させることに威力を発揮します。
 
Thomson Mathewは次のように述べています。「設計ソフトウェアパッケージとシミュレーションソフトウェアパッケージ間の直接通信により、ツールのバランス調整が簡略化され、とても手軽になりました」    
 
高速スピンドル使用の際には、ツールバランスが偏心重量配分の影響を最小にします。騒音や振動を排除し、機械のベアリング寿命を延ばし、加工対象物の表面仕上げを改善し、メンテナンスの必要性を減らすことができます。




ツールルームRN34の最新バージョンのその他の機能には、ダブルラジアスエンドミル、スレッドミル、ロリポップカッター、皿穴ツール、ポケット研削アプリケーション、埋め込み研削ファイル、新しい研削方法、チップブレーカー操作、常時ねじれファーツリーカッター、研削保護などの改良されたツールタイプ、ダブルマージンドリル、windows 10対応、プロファイルソフトウェアやその他のツールタイプのさまざまな機能強化が含まれます。   
 
「ツールルームRN34は、エンドユーザーに焦点を絞った複雑な工具形状の設計と製造を目的とした完全なパッケージです。ですから、テクノロジーを恐れないでください。その代わり、テクノロジーの助けを借りてどのように新しいレベルの生産性を生み出すことができるかを考えていただきたいと思います」とThomson Mathewは締めくくっています。
 

25 7月 2019