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スマートファクトリーが求める CNC マシンとは何か。ソフトウェアとハードウェアのどちらが主流になるのか。

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スマートファクトリーにさまざまなタイプの CNC マシンが登場しています。ここでは皆様のマシンのアップグレードとアップデートについて知っておくべきことをご紹介いたします。

 

製造業は今、単なる切削工具から大きく進歩しており、ミスのない、最高級素材を使った高品質な工具を取引先は求めています。現在、最高の素材の入手から最高のカスタマーエクスペリエンスを実現するまでのエンドツーエンドプロセスとネットワーク上でリンクされたマシンと装置が主流となっています。切削工具へ求めるものが変化したことで、競争力を維持するために使用する装備にも変化が見られ、お使いの CNC マシンの種類が、工具作りのニッチな分野における地位を左右するのです。
 
未来の工場にはハードウェアだけでなくソフトウェアも必要

パンの在庫がなくなりそうなことを把握しているトースターや修理が必要なことを事前に把握している装置の話を聞いたことがあるかもしれません。これらこそが、IoT (Internet of Things:モノのインターネット) の醍醐味です。そんなモノのインターネットですが、もちろん皆様の工場でも、マシンの修理が必要な時期を予測したり、パフォーマンスを監視したり、在庫が少なくなったら知らせてくれたり、その恩恵を受けることができます(さらに、USB接続のサンドイッチプレスを食堂に追加することもできるかもしれません)。

そこでキーとなってくるのがソフトウェアです。IoT によるメリットを取り入れようとするスマートファクトリーにとって重要なのが接続性です。どこにいてもアクセスすることのできる内部ネットワークにマシンを接続するソフトウェアが必要です。さらに、取引先やサプライヤーのネットワークからの情報を取り入れて、より合理的なプロセスを構築するなど、より広いネットワークにマシンを接続することも可能です。

ソフトウェアが効果を発揮するのはこれだけではありません。当社の最新の製品では、切削工具に新しい機能を導入し、より複雑な切削工具の形状を可能にしました。業界にはそれぞれ独自のニーズが存在しており、航空宇宙や発電事業では硬い素材と柔らかい素材を使っており、その加工にはさまざまな形状のフライスが必要です。これを受けて、当社では、これらの事情に対応した特殊フライスを生産するため、ソフトウェアに新しい形状を取り入れました。

また、異なる種類の CNC マシン同士を「対話」させるには、正しいソフトウェアが重要です。これまでは、異なるプロトコルを使用するマシンや違うメーカーのマシンは、工場内のシステムとの互換性に問題があることもありました。マシンにインストールされているソフトウェアがデータを一か所に送信し、そこから各マシンとオペレーターが理解できるようにデータを配信します。
 
共に歩むことのできる CNC マシン

 現在使用されているマシンの 95%が、製造されてから10年以内のものであると言われています。皆様の工場にとってこのデータは好都合です。つまり、これだけ新しいマシンであれは最新のソフトウェアに移行したり、オートメーション化に使用できる付属品を追加したりすることが可能なのです。レトロフィット、つまり既存マシンを復元するだけでなく 最新の機能を加えることで、次のような最新鋭機をチューンアップすることが可能です。
  • レーザー計測システム
  • ネットワーク接続システム
  • 電気制御システム
  • オペレーションシステム
  • オートメーションによるプロセスとライブラリ
 
つまり、レトロフィットにより、マシン全体を交換する必要がなくなるのです。1台ずつチェーンアップしていくので、ダウンタイムとコストを最小限に抑えながら工場を稼働させることができるので、取引先との関係が途切れることはありません。

機能は常にアップグレードと拡張を繰り返します。CNC マシンは携帯電話ではありません。つまり、ポケットサイズや折りたためるサイズのフライスやグラインダーになることはありませんが、同じサイズのマシンでも今よりずっとできることを増やすことができます。15年前に導入していたタイプの CNC マシンは、より優れた、より速い、より総合的モデルに変わってきています。たとえば、CNC フライスマシンは、4軸式から6軸式へと進化し、らせん加工もできるようになりました。マシンの性能が上がるのに伴い、その切削工程と生産性も向上し、より早く、より正確、さらにモニタリングも簡単になっています。

ひとつずつ、進めていきましょう。特に早く効果が得られるマシンの改造や交換を行い、皆様の工場の生産能力をコスト効率よくアップグレードしていきましょう。

 
いずれにせよ、クローズドループ生産がやってくる

未来に目を向けるのは重要です。目指すビジネス上のメリットを顧みずに、お使いの CNC マシンをアップグレードしたり、交換したりしないでください。スマートファクトリーとなった時、製造対応範囲や正確さだけではなく、専門性やカスタマーエクスペリエンス、そして製品化までの時間など、さまざまな面で競うことになります。受注生産が簡単な CNC マシンなら、在庫を減らし、初期費用を抑え、無駄を省くことができます。市場をリードするスマートファクトリーは、取引先が本当に求めているものを理解する必要があります。そしてこれはまさに新しいマシンが実現しようとしている特徴なのです。

そしてビジネスの姿にも大きな変革が現れています。今後5年から10年の間に、工具メーカーは自社の技術によって無駄を完全に排除するようになるでしょう。すでにその実現に向けて動いています。このクローズドループ生産へのアプローチは、ひつようなものだけを注文して、使用することを意味しており、廃棄や放置をなくすことにつながります。つまり、環境のためにも、消費者のためにも、そして皆様の利益のためにも良い選択なのです。

お使いの CNC マシンを未来に導くために、さまざまなオプションが用意されています。ソフトウェアや付属品を後付けするにしても、お使いのマシンを最新モデルに交換するにしても、それは、効率的でリンクされた、より収益性の高い未来への投資となるのです。
 

13 1月 2022