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2023年2月
特注工具でニッチ市場を見つけることが、次の一手になる理由とは
現在の活発なマーケットにおいて、メーカーは他社に差をつけ、お客様と長期にわたる関係を築く方法を探し、見つけ出しています。一般的な工具が依然として生産され続けている一方で、特注工具によって差別化を試みる中小企業もどんどん増えています。
この10年間、多くのメーカーが専門技術と特注工具を提供するニッチさに磨きをかけてきました。だからこそ今、参加すべきなのです。
クライアントにも、あなたにも最大級の柔軟性を
私たちの働き方は日々変化しています。さまざまな形態や規模の企業が、どんどん活発なワークスタイルに移行していく中、そのニーズもまた変化してきています。市場の要求を満たす工具研削盤は、小ロットで作業が可能で、お客様のニーズに合った特注工具を正確に作成することができます。
これを受けて、ANCA 社のマシンとソフトウェアは、お客様の記憶に残る工具を作るのに必要な高レベルの柔軟性を持っています。まず、お客様との会話を通じて、お客様が求めているものと必要な工具の詳細を理解するところから始まります。切削する材料や適用に関する詳細、さらに工具のコーティングについていくつか質問してから、チームはベストな工具の形状と切削設計に取り掛かります。そして、
実際に研削する前に設計のシミュレーション をしてから小ロットで作業を行うので、お客様が他では買えないミクロン単位の完璧な工具を提供することができるのです。
特注工具には、シンプルさと柔軟性を兼ね備えたマシン機械が必要です。
もし、今、特注工具に注目しているのであれば、ANCA 社製マシンのようなセットアップとプログラミングが簡単なマシンを探すとよいでしょう。オープンソースのソフトウェアなので、オペレーターは特注工具を素早くプログラムすることが可能です。さらに、既存の一般的な工具を使って特殊工具を作ったり、ゼロから工具を作成したりすることもできるのです。
特注工具作りでは、以下を含め、材料と工程のあらゆる要素がカスタマイズできる環境が必要です。
- 形状の変更
- 刃先のすくい角と逃げ角
- 特殊保護コーティング
- 特殊超硬グレードの使用
- クーラント液の塗布
特注工具作りはゼロからのスタートではない
新しく工具を作るのに何もないところから始めなければならないと思う必要はありません。既存の工具をお客様のニーズに合わせて応用することも可能です。つまり、とある素材で素晴らしい工具が作れたら、これを他のお客様向けの青写真として使って、そのお客様のニーズに合わせて加工を加えることができます。これなら、特有工具を扱うメーカーは、他では手に入れることのできない一連の特注工具を開発することができ、さらに特注工具だけで複数の仕事に対応することが可能になるのです。
このようなとても小さな変更が、エンドユーザーにとって大きな利益をもたらす可能性があります。エンドユーザーは「これでいいや」といったレベルの工具で押し通すのではなく、仕事を的確に行うために最適な工具を手に入れることができるようになるので、供給される側にとっても供給する側にとっても良いこと尽くしなのです。
特注工具の場合、切削工具自体にわずかな変更を加えるだけで、お客様の生産性やパフォーマンス、収益を大きく向上させることができ、結果的にそれはあなたのビジネスにも良い効果をもたらします。最初から正しい設計ができるため、何度でも同じ工具を作ることが可能です。さらに、マシンの高い品質があるからこそ、毎回寸分の狂いもない工具を提供できるようになるのです。
お客様との信頼関係を築く
この方法は、設計や運営リソースへの先行投資は必要なものの、その見返りとして、お客様との強固で安定した関係を築く機会を得ることができます。
ニッチな工具を作ることで、メーカーは独自の IP を効果的に開発することができます。 メーカーは、それぞれが活用できるオリジナルの設計を持っており、その専門性が集客に繋がります。つまり、設計済みで、すぐに使える特注工具だからこそ、お客様は必要なものをどこで手に入れられるかを知ることができるのです。メーカー側のあなたは、ここでしか作っていない高品質のニッチな製品という希少性で勝負することができます。
また、工具を自分で設計・制作するので、お客様が他では受けることのできない
ハイレベルなパーソナルサポート を提供することができます。そして、市場ニーズに応え続ける限り、将来的にも安心の特注工具サプライヤーとして長きにわたり恩恵を受けることができるのです。
ビジネスの変化に柔軟な対応
大手工具メーカーが規格品と特注品の両方を製造する一方で、特注工具のみに対応し、ニッチな世界を切り開く中小規模のメーカーが増えています。
優れたマシンのサポートがあれば、あなたのビジネスも、新しい顧客の要求と新しい加工方法の両方に素早く対応することが可能になるため、ニーズの変化に応じて独自の製品ラインナップを広げ、市場に投入する柔軟性を得ることができるのです。
ニッチな分野を見いだし、結果を出していくことで、メーカーはその専門性によって顧客数を維持し、お客様にとっても失いたくない専門メーカーとなり、競争力を養うことができるのです。
24 1月 2023