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インサート製造をより簡単に

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正確で品質にムラがなく、オートメーション化されたインサートの研削と多様な生産を可能にする
 
硬質エンドミルとドリルの生産市場は、競争が激しいことから、競合他社との差別化を図ることが難しい業界となっています。フライス盤やドリルのインサート向けアプリケーションは、超硬ソリッド工具に対して様々なメリットがありますが、その生産には独自の課題があります。逆に言えば、インサート工具の生産を完全に習得すれば、新たな市場で大きなチャンスを得ることができるはずです。ANCA 社のインサート工具研削ソリューションがその一歩を踏み出す答えになるかもしれません。


インサート工具は、何よりも1台の工具本体に様々なインサート工具を装着できる便利さゆえに、工具ユーザーに広く愛用されており、交換はインサート工具のみで済むため、超硬ソリッド工具全体と交換するよりも大幅にコストを抑えることができるのも魅力となっています。しかしながら、インサート工具メーカーにとっては、その独特な形状部品のオートメーション化が課題です。

ANCA 社の MX 工具研削マシンをベースとするインサート工具ソリューションなら、加工部品の固定からオートメーションシステム、工具サポートプログラムソフトウェアなどを用意しており、様々なタイプのエンドミルとドリル用インサートを生産します。一般的なサイズの装着と把持機能を持つインサート工具は、ANCA 社のインサートソリューションに最適です。 

 

ANCA 社独自のインサートチャックが、インサート工具研削の要です。  フレキシブル設計で、チャックがさまざまなインサートをしっかり掴み、研削作業に求められる強力な把持力と正確な再現性を実現します。この標準的なチャックへのジョーの取り付けにかかる所要時間は数分となっています。これらのジョーは、インサート工具のデータや把持機能、さらに必要な研削作業に適した砥石ホイールの隙間を考慮してカスタム設計されます。ANCA 社では、お客様と共に、皆様のインサート工具のデザインとサイズに適したジョーをご提供いたします。 

経済的な生産活動にはオートメーションシステムが必要です。インサート工具の研削のため、ロボットローディングシステム RoboMate には、無人生産を可能にする専用パレットとグリッパーが装備されています。チャックとジョーのように、ANCA 社は皆様と協力して、皆様のインサート工具に最適なパレットとグリッパーを幅広く設計いたします。 


オールラウンドで融通が利くプログラミングソフトウェアは、インサート工具の研削に必要なアイテムです。ANCA 社には、iGrind があります。このiGrind は、当社が開発した業界をリードする工具プログラミングソフトウェアで、様々な特殊形状のエンドミルやドリルのインサート工具に対応しています。さらに、実際の研削作業を開始する前に、独自のデジタルプロセス機能により、インサート工具のデータ上の位置と正確な位置を決定します。これにより、インサート工具の生産バッチに正確さと一貫性をもたらし、市場が求める品質を実現します。

そして、柔軟な生産を叶えるため、インサート工具の研削システムを超硬ソリッド工具の生産に簡単に切り替えることができるようにしたことで、1台の研削マシンで1種類の工具しか生産できないという制限をなくしました。PremierPlus コレットシステムのインサートチャックと RoboMate のパレットとグリッパーを変更するだけで、ソリッド工具生産へ素早く効率的に切り替えることができるので、お使いのマシンの性能を最大限に高めて、市場の要求に対応することができます。

このインサート工具研削ソリューションは、新しいマシンのみではなく、既存の MX マシンに後付けも可能です。インサート工具生産を加えて、これまでの切削工具製品に多様性を加えることが、これまでになく簡単になったのです。取引先の要求に迅速に対応できる代替生産能力を持つことこそが、工具研削の世界でビジネスを展開する皆様に長期的な成功をもたらすのです。 
 

 

12 8月 2021