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超硬スレッドミルでは、8 mm までの小さなねじ穴を開けることができる

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Thomson Mathews 氏は、スレッドミルの削り出しを研究することで、作業にかかる時間と廃棄品の減らし方に関する秘密を語ります。
 

これらのスレッドミルは、タップ使用時に比べ、廃棄品と作業にかかる時間を大幅に縮小させるもので、大きくて高価な部品を製造する際に望まれる特徴となっています。作業中にタップが壊れてしまった場合、取り除き、大きな部品に再びねじ山を付けるのは困難です。加工中の部品にねじ山を刻むことは、決して簡単なことではありません。

ANCA 社のプロジェクトマネージャーであるThomson Mathew 氏は「タッピングは、主に、0.5 mmから12 mmの小さな穴にねじ山を作ることに使用されていますが、時には直径100 mmを超えることがあります。タップを使って刻み込まれたねじ山の品質は、フライスを使ったねじ山のものとは異なります」と話しています。
 

「高い技術を有する製造エンジニアにすらあまり知られていないのが、超硬スレッドミルまたはスローアウェイチップ付きスチールホルダーのいずれかを使ったねじフライス削りです。伝統的に、このねじフライス削りは、主に大きな加工部品に適用されてきました。しかしながら現在、この超硬スレッドミルで 8 mm までの小さなねじ穴を開けることができるのです」

Insert ThreadMill


誰もがねじフライス削りの恩恵を受けることができる - その方法を学ぶ

長年にわたり、ねじフライス削りは進化を遂げています。現在、各メーカーは、強くて優れたねじ山を製造するため、68ロックウェルまで硬化させた素材を使って作業を行っています。ねじフライス削りの主な利点とそのポイントは次の通りです : 

  • 穴の直径に応じて、タッピングではねじ山を手作業でも機械でも行うことができます。しかしながら、ねじフライス削りでは、基本的にCNCによる工作機械の使用が必要です。
  • ねじフライス削りでは、ヘリカル補間を使用します。そのため、スレッドミルがより大きな穴を切り出すので、正しい穴のサイズである必要はありません。一般的に、担当者がねじ切りする際、作業効率を考慮して必要以上に大きな穴を開けます。しかしながら、これにより、ねじ山の一部を失い、全体的な強度を低下させる可能性があるのです。
  • ねじフライス削りでは、ねじ山よりも小さい工具を使い、削りくずを排出するのに必要なすき間を維持した状態でねじ山を正しく加工するため、タッピングよりも優れた品質のねじを製造することが可能です。タッピングでは、ねじ山と同じサイズの工具を使い、削りくずをねじ山の形に沿って押し出します。
  • タップ加工よりも切削抵抗が小さいため、工作機械を使うことで簡単にねじフライス削りができます。
  • さらに、タップによる加工中にタップが壊れることがよくあります。一度、タップが壊れると、穴から壊れたタップを取り除くのに時間がかかり、多くの場合、壊れたタップは廃棄対象となってしまいます。   
  • スレッドミルでは、同じ工具を使って、右ねじまたは左ねじを作ることができます。



 

さらに、Thomson 氏は「ねじフライス削りは、大きな穴のねじ山削りには実用的な方法ですが、慎重で繊細なアプローチが求められます。何よりもまず、ヘリカル補間には少なくとも3軸のCNCマシンが必要です。次に、マシンオペレータか製造技術者のいずれかが、ねじフライス削りに必要なコンピュータプログラムを書き、理解できる、もしくはねじフライス削りソフトウェアやねじフライス削りオプション機能を持つCAMプログラミングソフトウェアにアクセスできなければなりません」と語っています。
 

「ねじ山の深さも重要です。通常、その深さは、穴の直径の1.5倍以下となっています。これは、フライス工具が長ければ長いほど、歪みが生じる場合があり、それがねじ山に不正確さをもたらしてしまう可能性があるのです」

 

18 4月 2019